まちの仕事人インタビュー
日本らしい美しさを目指して
一般社団法人ミス日本協会 理事・大会委員長 和田 あい (わだ あい) さん インタビュー

日本で最古、最高峰のコンテスト『ミス日本コンテスト』の3代目継承者。早稲田大学教育学部卒業後、国内外でアートやファッションを学ぶ。2015年より本格的にミス日本の運営に関わり、2020年から大会委員長を務める。コンテストの改革や、ミス日本受賞者達の活躍の場を創出。またファイナリストの指導を半年間にわたり行い“やまとなでしこ”に象徴される「日本女性の美」へと導いている。著書に「ミス日本の美人食(小学館)」。二児の母。

日本らしい美しさで社会をよりよくする

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

祖父(和田静郎)が『ミス日本コンテスト』の中心人物だったことがきっかけです。『ミス日本コンテスト』は、50年以上の歴史があるため、物心ついたときから身近に感じていましたね。祖父に連れられて、コンテストや食事会に行き、ミス日本やミス日本OGに囲まれていました。とはいっても、子どもの頃は「綺麗なお姉さんが遊んでくれる」くらいの感覚でしたよ。宿題を見てもらったり、一緒にスキーに行ったりと、思い返すと当時はかなりお世話をしてもらいました。大学在学中からミス日本の運営を手伝うようになりましたが、大学卒業後は一般企業に就職したり、フランスやイギリスへ留学したりと、自分のやりたいことを追求して、自由に生きていましたね。本格的にミス日本の運営に関わり始めたのは2015年。まずは、ミス日本の中心人物だった祖父が、どんな想いでコンテストを主催していたのかを学ぶことからスタートしました。当時のインタビュー記事や、祖父の著書を読み漁り、祖父の人生の年表を自作することで、想いを知ることができました。2020年には、ミス日本の“大会委員長”に就任。ミス日本コンテストの運営から、ファイナリストの指導、ミス日本受賞者の活動の企画や随行に携わっています。ミス日本の運営は、祖父から両親へ、両親から兄と私に引き継がれ、OGにより組織されたミス日本運営員会のみなさんの力も借りて行われています。

ミス日本とはどんなコンテストですか?

ミス日本の誕生は、太平洋戦争直後に遡ります。戦後復興の苦しい時代にアメリカから送られてきた救援物資(LARA物資)が、栄養失調であえぐ日本の多くの子どもたちを救い、日本復興への大きな救いとなりました。その後、改めてアメリカ国民に感謝を伝えるための女性親善大使を送ることになり、その選抜のために開催されたのが読売新聞社主催による「ミス日本コンテスト」です。ちなみに、初代ミス日本は、昭和の大女優と謳われている山本富士子さん。以後中断の時期を経て、1968年に復活第一回が開催され、このタイミングで読売新聞社から祖父へ移譲され、主催することとなりました。復活第一回のミス日本は、大阪万博を成功させるため、世界各国に岸元総理の親書を届ける役目を果たしました。以後、ミス日本は学問、伝統文化、芸能、政治など、各界で活躍する女性を輩出して今日に至ります。ミス日本は『日本らしい美しさで社会をよりよくする』ために主催されています。日本らしい美しさとは、3つの美を揃えることで得られると考えています。1つ目は、日本文化や伝統、自分の両親や祖先などのルーツをたどり、自らを構成する要素を学び、自らの自身の土台を築く『内面の美』。2つ目は、自らの身体をどう活かすか考え抜き、食事や習慣など、日々の鍛錬や選択の積み重ねによって得られる『外見の美』。3つ目は、人生の目的を持ち、それに至るための目標に向かって挑戦することで、経験を積み重ねていく『行動の美』。この3つの美を磨き、未来に羽ばたく強い意志を持ち、将来を託したいと思える女性に、ミス日本の称号を贈っています。また、ミス日本は審査員に女性が多いことも特徴の一つ。女性が選ぶ、女性のためのコンテストなのです。


ミス日本はどのように選考され、どんな活動をしていますか?

毎年7月15日を〆切に、翌年のコンテストへのエントリーを受け付けています。応募資格は「日本国籍を持つ17歳から(応募した年の年末時点で)26歳までの未婚の女性」。身長制限はありません。毎年2,000人弱の応募がありますね。書類・面接選考の後『東日本地区大会』『西日本地区大会』を実施し、12名程度のファイナリストを決定します。10月からはミス日本協会主催の勉強会がスタート。コンテストまでに約30講座の勉強会を無料で受講できます。実は、ミス日本協会として、最も力を入れていると言っても過言ではないのが、この勉強会。神道、日本舞踊、華道、日本画、浮世絵など、自分たちが受け継ぐ日本のDNAを学ぶ勉強会。世界で活躍するダンサーTAKAHIRO先生によるダンスレッスンや、東洋医学、ウォーキング、ファッション、スピーチ、メイクなど肉体を磨き、精神を整える勉強会。各省庁や第一線で活躍する人を招き、行動する先駆者の姿を見て、自らの将来イメージの糧とする勉強会など、毎年趣向を凝らした企画を用意しています。翌年の1月に『ミス日本コンテスト』が開催され、受賞者はミス日本として、イベントへの参加や、イベントの司会など、年間300件を超える様々な活動に参加していただきます。もちろん、一人で300件に対応する訳ではありません。ミス日本にはミス日本グランプリミス日本「水の天使」ミス日本みどりの大使ミス日本「海の日」ミス日本ミス着物準ミス日本と、役割の異なる賞があり、それぞれの賞に合わせて活動していただきます。


女性の教育と育成を通じた社会貢献

普段は、どんなお仕事をされていますか?

「ミス日本コンテストの運営」「スポンサー対応」「ミス日本の活動への企画立案・随行」を行っています。「ミス日本コンテストの運営」では、勉強会の企画から、コンテスト当日の裏方までを担っています。私が大会委員長になって大きく変えたことの一つが“水着審査の廃止”。過去に、運営を手伝う中で「水着審査が無かったらよかったのに・・・」という声を受けて改善したものです。水着からスポーツウェアに変更したことで「応募しやすくなった」と言われたときには嬉しかったですね。また、「スポンサー対応」も大切な仕事です。ミス日本は、様々なスポンサーにご支援いただいています。一般的にスポンサーと言えば、企業ロゴの入ったものを日常的に身に着け、SNSなどで積極的にPRすることで、企業のイメージアップを目的として支援いただくイメージが強いと思いますが、ミス日本を支援いただくスポンサーの方は少し考えが異なります。“日本を変えて、日本を支えていく女性を応援したい”という想いに共感していただき、女性活躍を支援する企業や団体が多いですね。「ミス日本の活動への企画立案・随行」は、その人がどんな活動が出来たら成長できるか、将来に繋がるかを考え、企画実行していきます。また、ミス日本が出るイベントへの随行ですがメンター的役割を担います。地方イベントなどでは、移動を含めて朝から晩まで1日中一緒にいることも少なくないため、気がつくと進路や恋愛の相談を受けることもありますね。「お母さんよりも一緒にいる時間が長い」と言われたこともありますよ(笑)。私は二児の母でもあるため、母親のような目線でミス日本の活動を見守っています。

どんな会社や団体がスポンサーになっていますか?

美容衣装健康系の会社に加えて、水インフラ業海防海運業林業など、生活に関わりの深いエッセンシャル系の会社や団体も多いですね。例えば  下水道系の団体などは、必要不可欠なインフラではあるものの、芸能人がPRすることはほとんどありませんでした。スポンサーになっていただいたことをきっかけに、ミス日本がイベントなどに参加し、PRすることで広報物などの露出も増え、知名度が上がっていると聞きます。


仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

私の原動力となっている出来事がります。以前、復活第一回グランプリ受賞者の鈴木紀子さん(女優)にインタビューした際に、「あなたのおじいちゃまに、素晴らしい体験をさせていただいたの。NASAに行って特別に中を見学させていただいたのよ。今でも鮮明に覚えているわ!」と仰っていて、その時「私も祖父のように人生が変わるような、一生の思い出になる活動を創ろう!」と心に決め、いつも心の根底にはそれがあります。また、常“日本女性の良さを発信していく”ことを心掛けています。三つの美を磨き、協働・共助の力を身につけ、自分を含む周囲の人々を幸せにすること、それが日本女性の良さではないかと。長年やっていることもあり、最近ではミス日本OGや、過去にミス日本に応募した人の娘さんの応募も増えています。また、直近の2026年1月に行われたコンテストでは、過去にミス日本へ応募された、政治評論家の金子恵美さんや小野田紀美大臣などが審査員としてご出席いただきました。こうして、過去にミス日本に応募された方が、各界で活躍されて戻ってこられる姿を見ると、感慨深いですね。今後は、ミス日本OGや、惜しくも受賞を逃したファイナリストにも活躍の場を作りたいと考えています。個人的な夢は、2068年に開催予定のミス日本コンテスト第100回大会を観ること。その時に私は、おばあちゃんになっていると思いますが、心穏やかにチャレンジする若い人たちを見守っていたいですね。ミス日本コンテストは毎年開催していますので「我こそは」と考える女性は、是非ご応募ください。また、ミス日本を応援してくれるスポンサーも募集中です。興味を持っていただけたなら、お気軽にご連絡ください。これからも、日本の社会をより良く一歩ずつ進めていくため、女性の教育と育成を通じて貢献していきます。


インタビュー後記

日本にミスコンは200以上あるとも言われるが、最終審査の前に約4か月間に渡る日本最高峰の勉強会が30講座以上あるミスコンは類を見ない。勉強会に参加したいという理由や、ミス日本やミス日本OGの活躍を見て、ミス日本のコミュニティに加わりたいという理由で応募してくる女性が多いのもうなずける。和田さんは、日本に活力を与える女性たちを支える「ミス日本の母」だ。

お問い合わせ

名前:一般社団法人ミス日本協会

住所:東京都新宿区西新宿2-2-1京王プラザホテル南館9階

メール:1950@missnippon.jp

HP:https://www.missnippon.jp

ミス日本コンテスト応募:https://www.missnippon.jp/entry/

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