1. 「好き」を真っ直ぐに追いかけて:パンと焼き菓子の世界へ
高校時代からアルバイト代のすべてをカフェ巡りや大好きな食べ物に注ぎ込むほど、食への情熱を持っていたゆりあさん。
専門学校の調理・製菓コースへ進学した後、早く現場で経験を積みたいという強い思いから1年で卒業し、憧れだったパン屋さんへ就職しました。
早朝出勤などのハードな勤務も「好きだからこそ」乗り越え、その後は経営の学びや体調とのバランスも考慮して渋谷のお店へとステップアップ。
パン屋でフルタイムとして働きながら、夢だった「自分の店」の準備を進めていくことになります。
2. 原点は母が焼いてくれたケーキ:「親友」のような母と二人三脚のスタート
ゆりあさんのお菓子作りの原点は、中学生の頃にお母様が焼いてくれた思い出のケーキでした。
お母様に専用の型を買ってもらったことが嬉しく、夢中でお菓子を作っては友達に配る日々を過ごします。
中でも卵の力で膨らませるシフォンケーキの奥深さに魅了され、休みのたびに試作を重ねて腕を磨いていきました。
ハードな本職の仕事に追われ、立ち止まりそうになった時、手を差し伸べたのもお母様でした。
中学生の頃から一緒にカフェ巡りをするほど仲が良く、お互いを「親友」と呼び合う間柄。
「勉強も兼ねて、小さくスタートしてみようよ」というお母様の一言に背中を押され、1年前にシフォンケーキの出店をスタートさせました。
営業中、完璧主義で焦ってしまいがちな、ゆりあさんを、楽観的でコミュニケーション上手なお母様が「今日のママの仕事は、ユリアをイライラさせないことだから」と笑顔で包み込みます。
二人の絶妙なチームワークと愛情が、お店の何よりの原動力になっています。

3. 「あなたに会いに行きたい」と思ってもらえるお店を目指して
月に1〜2回という限られた営業日にもかかわらず、毎回楽しみにして足を運んでくれるお客様の存在が、ゆりあさんの大きな励みです。
自分で考え、心を込めて作ったシフォンケーキを買い求め、「楽しみにしていたよ」と声をかけてもらえる喜びは、何物にも代えがたい体験となりました。
「ただ美味しいお菓子を届けるだけでなく、私とお母さんに会いに来てもらいたい」とゆりあさんは語ります。
接客を通して心を交わし、訪れた人が笑顔になり、日々の疲れを忘れて癒やされる空間を作ること――それが、彼女とお母様が大切にしているお店のテーマです。
4. 家族の支えと、生まれ育った「地元」への恩返し
ゆりあさんの挑戦を支えているのは、お母様だけではありません。
売上管理のシートを作ってくれる妹さんや、手伝いを買って出てくれる調理関係の弟さん、そして家事をサポートし応援してくれるパートナーなど、温かい家族や大切な人の存在があります。
そんな彼女が描く未来の大きな目標は、30歳を目安に生まれ育った地元の近くにお店を構えることです。
地元の友人や、おばあ様から繋がる地域の人々が自然と集まり、笑顔になれる場所を作りたいと考えています。
「生まれ育った大好きな地元に馴染み、地域みんなに愛されるお店を作りたい」という彼女の夢は、着実に膨らんでいます。

インタビュー後記
ゆりあさんのお話を聞いて伝わってきたのは、お菓子づくりに対する真っ直ぐな情熱と、お母様をはじめとするご家族への溢れんばかりの感謝の気持ちでした。
自分を支えてくれる人たちを大切にし、地元に恩返しをしたいと語る彼女の眼差しは、とても温かく輝いています。
ふんわりと優しいシフォンケーキのように、ゆりあさんのお店はこれからもたくさんの笑顔と癒やしを広げていくことでしょう。
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