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義母の老人ホームの支払いが厳しいのです。
(2年前の記事です) 掲載日:2022/11/13
義母の痴呆が進み、老人ホームに入所させたのが4年前。主人が2年前に亡くなった事も義母は未だに知りません。
義母の面倒は私が見ていますが、毎月の施設への支払いが20万円を超え遂に預貯金が1000万円を切ってしまいました。将来の葬儀他に費用を考えると最低でも500万円は切りたくないというのが私の本音ですが、もしかしたら貯金が底をつきそうな感じです。
主人が亡くなって生命保険金がありますが、それを使うのは娘の結婚資金もありますし、どうしても避けたいところです。
そこでご相談ですが、痴呆が進み文字は書けるものの記憶も良かったり悪かったりとまちまちの状態な義母の名義の自宅を売却する事は可能でしょうか?義父との間では独り息子である主人が亡くなり、腹違いの姉がいるのですが私は会ったことがありません。
多分相続人は彼女だけだと思いますが、義母としても前夫との間での子ですし、後夫から相続された現自宅です。出来れば売却して頂き、現金を作って老人ホームの支払い費用としたいのですが、どの様な手続きをすればいいのでしょうか?主人が他界してしまった今、とても不安を感じています。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

高齢者で認知症の方を在宅で介護するのはとても大変ですし、おそらく義母さまはご自宅にもどる可能性は少ないのでしょう。
そうするとお母様の生活を維持するためにご自宅の処分をするのは合理的な理由がありますね。
認知症が進んでいる方は、不動産の売却手続きができませんが、その判断は医師や不動産業者、司法書士等の第三者が見てみないとわかりません。判断能力について、予め医師の意見書や診断書をもらっておくとよいでしょう。場合によっては、成年後見人をつけなくとも処分できるかもしれません。
不動産を売ることを理解できない状態でしたら、成年後見制度を利用し、後見人に不動産処分をしてもらうことになります。自宅の売却は裁判所の許可が必要です。今回、ご自宅の処分には合理的な理由があるので許可が出るのは問題ないと思いますが、手続きに時間がかかります。最初の後見人の申立から処分まで、およそ3ヶ月から6か月くらいかかると思います。