まちの仕事人インタビュー
一瞬の思い出を一生の宝物に
オリジナル月齢フォトサービス『べびしゃ』 代表 樽本 理子 (たるもと りこ) さん インタビュー

1998年生まれ。東京都出身。世田谷区在住。早稲田大学政経学部卒業後、フリーランスとして活動し、オリジナル月齢フォトサービス『べびしゃ』を立ち上げる。TOKYO STARTUP GATEWAY2022ファイナリスト。趣味は料理、海外旅行。

クリエイティブを通じて、家族との思い出を創出する

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

「クリエイティブ」と「家族」への想いが結びついたことです。私は物心ついたときには、ひたすら絵を描いていて、その後はアトリエ教室に通うくらい“クリエイティブ”なことが大好きでした。そして、これまで人間関係がうまくいかない時も、勉強や部活動で躓いた時もいつも味方でいてくれた両親と祖父母に支えられ、辛いことを乗り越えられたことで、強い“家族の愛情”を感じて過ごしてきました。私はそんな家族が大好きなのですが、ふと昔のアルバムを見ていて、「この写真を撮ったときに、両親や祖父母からどんな言葉をかけてもらっていたんだろう?」と、気になりました。笑顔に溢れた家族の写真から、その瞬間がとても幸せだったことは分かりますが、どんな気持ちや、どんな想いがあったのかを写真から知ることはできません。そのことを“もったいない”と感じたことが、このサービスを生むきっかけになりました。振り返ったときに、家族からの愛情を、時を経てもそのまま可視化できる形に残すために、写真の上に“想い”を「文字」や「イラスト」として残せるサービスがあればいいのに、そんな思いで立ち上げたのがオリジナル月齢フォトサービス『べびしゃ』です。

仕事の特徴はどのような点にありますか?

お渡しする商品は、お客さまから送っていただいたお子さまの「写真」の上に、アンケートによるヒアリングを元に、クリエイターが文字やイラストを加えて仕上げる、世界に一つだけの作品です。アンケートには、日々感じる育児の苦労や喜びを、網羅的に残せるような仕様に。「つい笑っちゃったこと」や「お子様ができるようになったこと」など、年月が経つと忘れてしまいがちなことも答えていただくように設計しているため、その瞬間の家族を捉えた思い出を、形に残すことができます。お気に入りの写真が多くて選べないという方には、複数枚送付していただき、プロのクリエイターの目線で選ばせていただくことも可能です。サービスは、1枚の写真を仕上げる『ICHIMAI』複数枚をお得に作成いただける『TICKET』などをご用意しています。お蔭さまで仕上がった作品も好評をいただいており、「家族みんなでスマホの待ち受けにしています」「作品を見ていると、涙が止まりません」「産後鬱でしたが報われた気がしました」などなど、嬉しいお言葉をたくさんいただいています。その他にもギフトとして、出産祝いにプレゼントされるケースも多いです。また、子どもだけでなく、家族の思い出を残すサービスとして、ファミリー用月齢フォト“ふぁみしゃ”も展開しています。


成長を共に喜ぶ伴奏者

どんなお客さまが多いですか?

自分の子どもへの“愛情や思い出を残したいママ”、そんなママさんに“ギフトを送りたい人”、家族へ“感謝の気持ちを伝えたい人”が現在の主なお客さまです。現状、ご自身用のご購入が6割、誰かのためのギフト購入が4割で、主に20代~30代の女性を中心にご利用いただいています。「愛情がストレートに伝えられる」サービスとしてご好評いただいているので、これからも対象を広げてサービス展開をしていきたいです。「こんな使い方もしたい!」のようなご要望、いつでもお待ちしております!

仕事をするうえで心がけていることはありますか?

常に“お客さまファースト”であることです。お客さまの大切な思い出を、見えないところも含めてできるだけ多く汲み取り、クリエイティブの力で形に残すことを目指しています。長期的には、日本中のみならず、世界中のご家庭に届けたいです。どこよりも目の前の家族に寄り添って、その方にとってのベストな形での伴走者でありたいと思っています。また、直近では法人向けのサービスも展開をはじめました。ぜひ、「この製品を広めたい!」「コラボ相手を探していて企画を考えたい」企業の方がいたらお声がけください。

これまで家族から受けた愛情を、次は社会へ還元できるよう、そしてこのサービスを一つでも多くの家庭に届けられるよう、これからも誠心誠意頑張ります!


インタビュー後記

このサービスには、樽本さんのクリエイティブな感覚に加え、彼女が家族から受けた愛情への感謝の気持ちが溢れている。子どもの成長はあっという間で、その成長を見守るべきタイミングは、親が仕事で忙しくなる期間と重なりがちだ。生活の中にある幸せの瞬間を形に残し、落ち着いたタイミングで何度も見返すことのできる『べびしゃ』は、次世代のアルバムだ。

お問い合わせ

インスタグラム:https://www.instagram.com/babysha__official/

ホームページ:https://babyshashin.studio.site/

メール:baby.shashin10@gmail.com

電話:080‐4125‐5797

担当:代表  樽本理子

*ご相談の際は、『世田谷区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。