7月7日が近づくと町のあちらこちらに七夕飾りが姿を見せる。
私はこの飾りを眺めるのがとても好きで、特に短冊は立ち止まって一枚一枚を熱心に読んでしまうほどだ。
「お願い」の内容は世相を表すことが多く、例えば「ユーチューバーになれますように!」なんていうものは、私が子供の頃にはまず無かった。
時代の流れと共に誕生した新たな職種に夢を抱いている子供の短冊を読むとニヤニヤしてしまうのだ。
そんな七夕飾りも今年はあまり目にしないと感じていた。
自身があまり外に出ていないからというのもあるかもしれないが、少なくとも毎年七夕飾りを出していた近所のスーパーは、今年は飾りを中止しているようだった。

しかし区内の某所にて、今年も七夕飾りを見つけることが出来た。
まだ七夕まで一週間以上あるにも関わらず、既に短冊がたくさん掛けられており…
気のせいだろうか。例年よりもお願いを書く人が多いように感じた。
それは恐らくそういう事だろうと過ったが、短冊を読んでみるとやはりコロナに関連するお願いが多く感じられた。


家族の健康を願う内容や給付金を渇望する内容、好きなアーティストのライブ再開を祈るものもあれば、「コロナウィルスがおわったら ともだちとあそべますように」という切実なものもあった。


私達が今まで「当たり前」だと思っていたこと。
健康、仕事、学校、仲間、娯楽…これらと共に歩んでいた日常が、とても尊いものであるという気づきを感じられる七夕飾りに、どの願いも天高く届きますようにと切に祈る気持ちだった。

大きな夢が持てる環境があるということは、とても幸せなことなのだ。
取材:千葉 真理