大田区は田園調布に、江戸前ずしと関西ずしの両方が楽しめる「御酢所 醍醐」があります。
関西ずしとは、江戸時代よりも前の平安時代に原型のなれ寿司(発酵寿司)が始まりと言われていて、現在では、巻き寿司やバッテラ寿司、棒寿司などの総称となっています。
「御酢所 醍醐」の創業は1936年のこと。元々は江戸前ずし専門でしたが、55年から関西ずしを始めることになりました。なんでも旅行好きの先代から関西ずしの話を聞いていた2代目店主の守屋昭二さんが興味を持ち、先代が作っていた茶巾ずしの甘い酢飯を生かして作れないかと試行錯誤して関西ずしの製造・販売を始めたそうです。
看板ひとつをとっても貫禄があります
東急田園調布駅前では関西ずし専門の売店もありますが、折角なのでお店で関西ずしをいただくことにしました。
ドキドキしながら暖簾をくぐりました
さすが老舗とあって風情ある佇まい。メニューが豊富で他のものにも惹かれましたが今回の目的は関西ずしです。大阪寿司を注文しました。
出て来た大阪寿司は美しくてどれからいただこうかと迷ってしまうほど。甘めの酢飯が普段いただいている寿司とは違って印象的でした。これからの暑い夏にも食べたくなるような清涼感がありました。
つい見惚れてしまう大阪寿司(1089円)
大田区にいながら関西の味を楽しめるなんて贅沢なことだと感謝しつつ店を後にしました。先代から引き継いだという茶巾寿司(並968円・上1331円)や、さば棒すし(2178円)、穴子箱すし(1452円)、どのメニューも気になります。関西ずしは駅前の売店でも購入できるので嬉しいですね。次回は違うメニューをいただいてみたいと思います。
*価格は店内飲食の場合で全て税込価格です。
(大曽根桃子)