緊急事態宣言も延長された地域もあり、いまだ余談を許さない新型コロナウィルス。

人数も体制も物資も整っていないなか、懸命に感染された方を治療してくださっている医療関係者の皆様に感謝申し上げます。

病院以外で亡くなられた場合

今回の新型コロナ禍では感染した方は主に病院でお亡くなりになられるケースが圧倒的に多いのですが、すでに15人以上の方が病院以外のご自宅や路上で亡くなっています。ご自宅や路上で倒れている場合には発見者はまず救急車や警察に連絡すると思います。現地にて死亡確認をされるとご遺体はそのまま警察の変死体扱いになり、警察官により検死が行われます。


埼玉県ではその検死に携わった警察官がご遺体から感染した疑いがあるというニュースが流れ、葬儀業界はより一層危機感が高まりました。

全国の警察によって変死体の取り扱いは様々なので違いはありますが、私がお手伝いをさせていただいている地域は変死体が発見され現場検証が終わると警察から連絡があり、亡くなっているご自宅や救急搬送先の病院にお迎えにあがります。そしてその場からご遺体を寝台車で搬送し、解剖や検案まで葬儀社内の保冷庫にてお預かりします。


変死の現場

新型コロナにかかわらず、葬儀社には警察やご遺族から変死の搬送依頼がありますので、自殺をしている現場や孤独死で腐乱してしまっている現場など数多く行きました。ある感染症が騒がれた時などは「感染が苦で自殺」とかもあり得る話だよねと話をしていたこともありました。縊死や転落死、溺死といった直接の死因は教えてくれますが、何が原因で自殺してしまったかは教えていただけないので、死体検案書を見るまでは知ることはありません。


病院も例外ではありません。

15年位前の話ですが、お迎えに伺った際、家族、医師、看護師全員がマスクをつけていて、自分たちだけが着用していなくてその場の雰囲気が不思議に思ったことがありました。(この時代はマスクをしての接客は失礼にあたると言われていたので着用していませんでした)

後に理由が判明したのですが、お迎えに伺った場所は隔離病棟でした。新人だった頃、「血液と体液には絶対に素手では触るな」と教えられましたが、自社のある地域の病院や施設は把握していても、ちょっと離れた地域にお迎えにあがる時はこういうことも起こりうるのだと痛感した1件でした。


葬儀社からの要望

先日、葬儀社から病院に死因を先に知らせて欲しいと要望書が出されました。

今までは「個人情報保護」の為に教えられないと言っていたことも、この新型コロナでより多くの人を感染から守るためにも必要な部分は変わって欲しいと思います。


最期を看取ることも故人様と対面できるお葬式も収骨も出来ない新型コロナ。

新型コロナ以外で亡くなっても従来のお葬式はこの先も出来ないかも知れません。大事な方を亡くした方々の思いを葬儀のプロとして形にできるお葬式を提案していきたいと思います。



著:一級葬祭ディレクター 小林大悟


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