【熊谷恒子記念館】かなの美展「西行の『山家集』 熊谷恒子が親しんだ書」を開催します。

会場:大田区立熊谷恒子記念館(大田区南馬込4-5-15)
会期:令和7年4月19日(土)~令和7年7月6日(日)
   9:00~16:30(入館は16:00まで)
入場料:一般100円、中学生以下50円 
※65歳以上(要証明)と未就学児及び障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料

 熊谷恒子記念館では、かなの美展を開催します。本展では、平安時代の僧侶・西行(さいぎょう 1118~1190)が詠んだ和歌集『山家集(さんかしゅう)』を中心に、恒子が親しんだ書を紹介します。西行は、鳥羽天皇(1103~1156)の武士として、奉仕していました。1140年に出家した西行は、日本各地を旅し、晩年には大阪・弘川寺に庵居して1190年に入寂しました。西行について恒子は、「鳥羽上皇に仕へた北面の武士が、出家して西行また圓位ともいはれ歌人として名高い」と評価しています。
 恒子は、西行が書写したと伝わる『一條攝政集(いちじょうせつしょうしゅう)』を臨書し、西行の和歌や書に関心を持ちました。『一條攝政集』は、平安時代の一条摂政・藤原伊尹(ふじわらこれただ:924~972)の歌集で、歌物語としても注目されています。恒子は、『一條攝政集』の筆跡について「文字も大きく暢々(のびのび)としています。窮屈なものでないだけに親しみ深い書風」であると称賛しています。西行の『山家集』を重宝していた恒子は、『一条攝政集』をくり返し臨書し、西行の歌風にあわせた流暢な書を追求し、多くの作品を制作しました。
 本展では、三重・福王山の毘沙門堂を参詣し、麓の梅ケ丘に庵を設けた際に詠んだ『山家集』の和歌を表現した《伊勢のにし》(1934年頃)や、『新古今和歌集』において西行が摂津、現在の大阪・難波への追憶を詠った和歌にもとづいた《つのくにの》(1965年)、奈良・吉野山に到来する春の情景を称えた『山家集』の和歌を題材とした《よしの山》(1985年)などを展示します。西行の和歌と書に親しんできた恒子の作品をお楽しみください。

【ギャラリートーク】
令和7年4月26日(土)、5月4日(日)、5月24日(土)、6月21日(土)
各日11:00及び13:00(参加費無料、入館料のみ)
※詳細については大田区立熊谷恒子記念館(03-3773-0123)
へお問合せください。

詳細→https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/kumagai/news/detail?81653

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