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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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3月に入りました。今年は花粉症が

ひどいですね。目がかゆいし、朝も

鼻がつらいです。

 

1、 パルコが閉店ラッシュ

 

JR津田沼駅前の津田沼パルコが

先月末の2月28日に閉店しました。

来年2024年2月末には

新所沢パルコの閉店が発表され、

さらに2025年2月末で長野県

松本市にある松本パルコが閉店します。

いずれもそのエリアの象徴的な商業施設

で圧倒的な存在感でした。

なぜこうも閉店ラッシュなのでしょうか。

個人的には少なからず衝撃を受けてい

ます。

 

2、潮目は完全に変わった



閉店理由は、施設の老朽化や周辺に

新しい商業施設ができるから、などの

理由が上がってます。

パルコのビジネスモデルって実はスゴ

イのです。

売る場所=PARCOを提供してそこ

でマネタイズし、売れる店舗は無限に

探せる。売れ行きが悪くなれば次の店

に新しく変わる。

広告宣伝PRに力を入れてPARCO

をブランディングさえしておけばお客様

は来店する。来店すればそこには常に

魅力的なショップがある、という好循環、

だったはずなんです。

日本人はお店で買い物しなくなったの

ですね。貧乏になって買い物に高い

お金をつかえなくなった、ということなん

ですね。

潮目は完全に変わったのです。

 

3、パルコの今後

 

私事で恐縮ですが新潟の田舎から

東京に来て、初めて見た渋谷パルコ

は衝撃でした。

単なる商業施設ではなく、お芝居や

美術展もしょっちゅうやっている。

カルチャーキュレーションのブランデ

ィングに心底ため息が出ましたね。

渋谷パルコの書店(パルコブックセ

ンター)も大好きでした。

この会社はトップから若手社員まで

徹底した現場主義で動くことは有名

です。

イオンとの買収劇をJ.フロント傘下に

収まることで終結させ、地方店の

再編・撤退、大都市ターミナル店舗

への投資・拡大、J.フロント完全

子会社化に伴う上場廃止、そして

渋谷パルコの建て替えリニューアル。

いまのトップはデジタルにも強い、とも

聴いています。閉店ラッシュだから

衰退する、とは思えません。

この後のパルコの展開に期待と応援を

したいのです。1ファンとして。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp