まちの仕事人インタビュー
問題を根元から解決する
弁護士法人 品川高輪総合法律事務所 弁護士 根本智人 (ねもと ともひと) さん インタビュー

1986年、福島県生まれ。東京大学の法科大学院卒業。都内の法律事務所勤務を経て、2016年に『品川高輪総合法律事務所』を開設。趣味は旅行。

争族を紐解いて解決する

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

父が税理士だったこともあり、社会に出たら自営業をすることが、当たり前と思っていました。いずれは父の事業を引き継ぐつもりで、弁護士から税理士へキャリアを広げていくことを考えていましたが、税理士までは手を広げられていませんね。虎ノ門にあった法律事務所で3年間働き、2016年に『品川高輪総合法律事務所』を開設。2024年に法人化しました。おかげさまで、依頼者にも恵まれ、ご相談は順調に増えています。今、事務所の前では、オフィスビル・ホテル・商業施設からなる「高輪ゲートウェイシティ」の建設が行われていますが、完成後にはこのエリアを盛り上げるべく、テナントさんなどのサポートができると嬉しいですね。

仕事の特徴はどのような点にありますか?

法人の顧問を50社以上行っています。不動産や建築関係、IT業界など、それぞれ独自の業法がある業界の企業が多いですね。人事問題、労務問題、債権回収など、LINEやチャットワークを使い、気軽にご相談いただけるよう、連絡手段を開放しています。その他にも、個人の相続の紛争解決を行っています。特に「不動産の絡む相続」「経営者の相続」などが多いですね。オンラインで相談を受けられるようになってからは、海外にお住まいの方からの相談も増えています。ご相談のほとんどは、ご家族内の遺産分割などで争っている“争続”の状態のものです。もちろん、普段から紛争解決に携わっているからこそ、揉めるポイントも十分に分かっており、相続トラブルの予防のお力にもなれるのですが、なかなかそういった相談は少ないですね。ちなみに、相談いただけるなら早いにこしたことはありません。早いタイミングであれば、それだけ取りうる選択肢が多いことが一般的ですから。


依頼者と同じ方向を向く

どんなお客さまが多いですか?

法人の依頼者は、ご紹介いただく機会が多いですね。業務の中では、紛争解決だけではなく、次の紛争が起きないために注意すべきポイントや、問題が大きくなる前にできる解決方法もお伝えしています。そのため顧問先は、紛争を解決するたびに、問題が起きる頻度が減り、問題も年々小さくなっています。また、業種ごとに揉めるポイントも違うため、不動産、建設、IT業界など、その特徴が分かっていることは私の強みのひとつですね。相続のご相談をいただく依頼者は、インターネットからのお問い合わせが多いです。月20件程度はありますね。士業は、かかる費用が分かりにくいと言われがちですが、ウチは料金についてかなり細かくホームページに書いてあります。お客さまの方で、費用のイメージがつくことも、お問い合わせをいただきやすい要因だと考えています。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

常に考えているのは「依頼者と同じ方向を向いて話す」ことですね。改めて言うことではないかもしれませんが、私は紛争の当事者ではありません。当事者同士の問題を代理人として解決に導くことが使命です。そのためにも、依頼者と密にコミュニケーションを取り、解決に向けた方向性を示し、丁寧に交渉を進めるよう心掛けています。他の士業からは「おたくらはケンカ代行屋だよな」と皮肉られることもありますが、相手方から猛反発されたり罵倒されたりすることは、ほとんどありません。むしろ「こんなこと、弁護士さんに言っても仕方ないんだけどさ」と、愚痴っぽく話されることの方が多いですね。法的なトラブルや悩みを抱えてしまうことは、一生にあるかないかのことだと思います。私は専門家として、現状の分析・今後の取りうる選択肢を整理し、解決策をご提案することで、少しでも悩みを解消するお手伝いを、これからも続けていきます。




インタビュー後記

根本さんは、依頼者の利益を最大化するため、解決に伴うプラスの部分を増やし、マイナスの部分を減らすことに全力を尽くし続けている。まさに問題を根元から解決してくれる弁護士だ。

お問い合わせ

名前:弁護士法人 品川高輪総合法律事務所

住所:東京都港区高輪3-19-20高輪OSビル1F・2F

電話:03-5277-1061

HP:https://www.shinataka-law.com

*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。