シングルマザーとして仕事と子育てを両立
大変な生活をご自身が経験されたことから家事代行サービス事業を設立
現在創業16年目。
これまでの経歴を教えてください
東京都の世田谷区出身です。親の仕事の関係で神戸に転居しましたが、大学卒業後に東京で就職し、23歳で結婚をして、子どもを授かったので主婦になりました。2人の子どもに恵まれるも離婚することになります。仕事と育児の両立は非常に過酷でした。一緒に遊んであげたいのに、何かに追われて満足に面倒を見ることもできない。本当に悩みました。
そんな経験から、お手伝いさんがいれば便利だなと思い立つことになります。実は当時、行政にも家事支援サービスがありましたが、使用条件が複雑なため利用出来ませんでした。それなら、世の中に同じ思いで悩まれている人の力に少しでもなれればと思い自身で家事代行サービス事業を始めることにしました。
お仕事をされている中で感じたことを教えてください。
家庭環境というのはご家族によってまちまちです。生活が荒れているご家庭も珍しくありません。ぐちゃぐちゃのリビングを歩いていたら「痛い!」と声がするので下を見たら敷いたままの布団の下に子どもがいるとか、お風呂場が物置になって使えないとか、トイレの便座を机に勉強している子どもがいるとか、大変な状況で生活されている方がいらっしゃいます。
家事代行というのは生活サポートに必須の存在なんだなと確信しています。行政を巻き込んでサービスを拡充していかなければいけないという使命を感じています。
大変なお仕事だと思いますが、どのようなことにやりがいを感じますか?
人の助けになるというのは本当に幸せを感じることだなと思います。スタッフを含め、実際に家事をお手伝いしていると大変なことも多いのですが、お客様から「ありがとう」という感謝のお言葉をいただくとやって良かったな、もっとたくさんの人にサービスや笑顔をお届けしたいなと感じます。元々自分自身が辛い経験をして、サポートをしてくれる環境を求めていたので価値あるサービスを提供している実感がありますね。
会社の事を教えてください。
おかげさまで創業16年目を迎えることが出来ました。ご登録いただいている業務委託のスタッフの方も100名ほどいらっしゃいます。様々なサービスを展開しており、シニアサポートも充実しています。訪問介護事業も行っていましたが、一回の料金を考えればやはり家事代行ですべて賄うことが出来るのでご高齢の方からのご要望も非常に多いです。エアコンやキッチン周りのハウスクリーニングも事業の柱になっています。
私はこの会社を「生活の商社」にしたいと考えています。雑草取りや害獣の巣の駆除、車いすの方が家の駐車場に移動できるようスロープを作るとか、さらに遺品整理業務も承っています。カバーしきれないケースはありますが、16年も仕事をしていれば仲間もたくさんおりますので、紹介を通じてワンストップで解決することが出来ます。生活にまつわる全ての事業のハブとして動いていければと思っています。
今後の展望を教えてください
上述の通り、「生活の商社」としてハブ企業でありたいと思っており、ありがたいことにたくさんの受注をいただく一方で、サービスを提供するスタッフの方の数が全く足りていません。一日に10件ほどお断りさせていただくこともあるのが実情です。同じ志のもと、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。
現在は様々な生活支援のプロジェクトを立ち上げている最中で、これからサービスの幅も大きく広がっていくフェーズに入ると思います。たくさんの方に良質なサービスをお届けするため、事業を支えてくださるスタッフの方が数多く集まっていただければより良いものが世の中に提供できるだろうなと考えています。日々の生活の手患いな仕事を私どもがお手伝いすることで、一人でも多くの方が幸せな生活を送れる世の中にするためにも一層精進していきたいです。
インタビュー後記
私も夫婦共働きで家事と子育てを両立しています。シングルで子育てをされている方はそれをワンオペでやられていると思うと本当に頭が下がるし、精神的につらいこともよく理解できます。こうした家事代行サービスが日常的に利用できる、利用していいんだと思える寛容な世の中になってほしいなと率直に思います。野間さんとお話をしていると、夢と情熱という言葉を体現された太陽のような方だなと感じます。きっとこの人ならもっと素敵な社会を創ってくれる。そう思わせてくれるパワーが伝わってきました。サービスをご利用されたい方、一緒に働きたい方、株式会社蓮珠に是非お問い合わせください。