
1968年生まれ。東京都出身。2002年、南青山にてインプラント治療専門の『インプラントセンター佐藤歯科医院』を開業。その後『南青山インプラント歯科 佐藤歯科医院』に名称を変更。2019年、現在の場所へ移転。ICOI国際口腔インプラント学会指導医。趣味は健康のためのキックボクシングなど。
世界基準のインプラント治療
この仕事を始められたきっかけを教えてください。
2人の尊敬できる医師との出逢いがきっかけです。1人目は私の叔父。内科医をしていた栃木県では、地域の人から365日頼られ続け、夜中でも往診に行っていましたね。1日700人~800人の患者さんを診ることもあったそうで、常に患者さんとそのご家族から感謝され、家には貰い物がたくさんありました。その様子を見て「人の役に立つことで喜ばれ、生計を立てられることは素晴らしい」と感じ、医療の道を目指すことになりました。その中で、私の苦手な“血”を見ることが少ないと考え「歯科医」を選択。歯科医も血を見る機会はありますが、今はさすがに慣れましたね。2人目は、卒業後にご縁があって師事した、インプラント治療の草分け的な歯科医師。入れ歯でうまく食べ物が噛めない人が、インプラント治療によって不具合を解消し、大喜びされる姿は、今でもこの目に焼き付いています。その後、インプラント治療の腕を磨き、2002年に南青山で『インプラントセンター 佐藤歯科医院』を開設。まだ世の中が、インプラントとは何かを良く分かっていない中で、インプラント治療に特化して自由診療のみを受け付ける歯科医院をスタートしたこともあり、開設当初はなかなか患者さんが増えませんでした。しかし、インターネットでインプラント治療のできる歯科医院として紹介されたことが追い風に。オリコンランキングで1位を獲得したことで、お客さまからのお問い合わせが増えることになりました。周辺の道路拡張の影響で2019年に現在の場所に移転しましたが、20年以上ずっと南青山でインプラント治療に打ち込んでいます。
仕事の特徴はどのような点にありますか?
ワールドスタンダートなレベルのインプラント治療を行っていることですね。インプラントは、ただ“歯を入れる”のではなく、“長持ちするキレイな歯を作る”ことがゴールとなる、機能性と審美性を回復させる治療です。長持ちという側面においては、最先端の技術や道具の活用は欠かせません。歯科領域では、アメリカの技術と研究が一歩先を行っていることもあり、コロナ禍になる前は志を同じくする仲間と共に、年に何度も渡米して現地の研修会や勉強会へ参加しては、技術や情報を持ち帰るようにしていました。毎月のように渡米していた年もありましたよ。このように、常に最新の情報を元にしたインプラント治療を患者さんに提供できる環境を整えています。もちろん技術を提供するために、設備への投資も欠かせません。新型の歯科用CT撮影機器や、米国審美治療の専門医が愛用している高品質なマイクロスコープ(歯科手術用顕微鏡)を導入し、経験や勘に頼りすぎない精密で丁寧な治療を行っています。また、キレイな歯をつくるという部分においては、世界的なマスターセラミスト(歯科技工士)と業務提携することで、厳しい審美的な要求を持つ患者さんの期待にお応えしています。
高い技術をその人に合わせて活用する
どんなお客さまからのご相談が多いですか?
九州や地方など『遠方にお住まいの方』が多いですね。また、当院の周辺に各国の大使館があることから『外国の方』も多いです。毎年のように渡米し、研修を受けていた経験が、英語による治療の説明に活かされるとは考えてもいませんでしたね。過去には患者さんの4割が外国の方だったこともあります。全体としては女性が若干多く、経営者や芸能関係の方も治療にいらっしゃいます。当院は大きな看板なども出していないため、お忍びでいらっしゃるにはちょうど良いのかもしれませんね。また、患者さんには少しでもくつろいでもらいたいという想いから、内装にもこだわりました。世界的なインテリアデザイナーの森田恭通氏に、「森田さんの奥さま(大地真央さん)が来たときに、くつろいでもらえるような空間を作ってください」と依頼したところ、エルメス仕様の美しい空間を作っていただきました。もちろん、見た目だけでなく、治療への導線が良くできており、非常に使いやすく、掃除も簡単な素晴らしい内装です。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
“ワールドスタンダートな技術”を維持しつつ、“その人にあった治療”を行うことで、患者さんに満足していただくことにこだわりを持っています。自分が高い技術を持っていると、少しでも良い治療をしたいと思い、つい患者さんには高い要求をして欲しいと考えてしまいがち。しかし、患者さんそれぞれの価値観や考え方によって、求められるゴールは変わってくるため、そこはハッキリと気持ちを切り替えて治療に専念しています。また、私は生きていくうえで“人との交流が人生を豊かにする”と考えています。インプラントの治療は、3ヶ月~半年かけて患者さんと向き合うため、色々なお話を聞く機会がありますが、治療に限らず患者さんにとって良い情報があれば、出し惜しみなくお伝えし、時には人をご紹介するなど患者さんの人生がより豊かになるようサポートしています。また、プライベートではキックボクシングをやっています。これは“自分が健康でないと人を健康にすることは出来ない”と考えているからです。これからも、当院を選んでいただいた患者さんとのご縁を大切にし、ワールドスタンダートなインプラント治療の技術を維持するために日々勉強を重ねつつ、人生を豊かにする人との関わりを、丁寧に続けていきたいと考えています。
インタビュー後記
常に謙虚で、勉強熱心。インプラント治療の創生期から、都心のど真ん中に居を構え、20年以上に渡り最先端の技術を持ち続けることは、並大抵の努力で叶うことではない。それでも「楽ではないが、楽しい」と話される佐藤院長の笑顔からは、これからもワールドスタンダートであり続けることへの強い自信を感じた。
お問い合わせ
名前:南青山インプラント歯科
住所:港区南青山1-10-3南青山Dビル2階
電話:03-5411-1525
HP:https://implant-center.ne.jp
*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。