株式会社想心セレモニー
代表取締役 飛岡孝行さん
東京都福生市出身。越生工業技術専門学校卒業後、車輌整備士に。葬儀業界への転職は整備士時代の事務員さんのご主人様が葬儀社勤務だった事もあり、27歳の時に何気なく誘われた事がきっかけ。それから20年の時が流れた。7年前に青梅市と目黒区に株式会社想心セレモニーを設立。現在に至る。趣味はゴルフと映画鑑賞。
お話を伺う時間は私自身長いです。社員もそう教育しています
羅漢会館前にて
このお仕事をはじめたきっかけは?
整備士を8年やった後、しばらくフリーター生活でした。そのとき前職の事務員さんから「ウチの旦那の仕事、手伝わない?」と声を掛けてもらったのがきっかけです。最初は驚きました。こんな楽な仕事でいいのかと。病院からの電話を待つだけ、待機中に何をしてても怒られないし、給料ももらえる。
だけど後でわかったんです。当時の上司が、最初からキツい仕事をさせたら辞めてしまうと思ったんでしょう。半年して、その甘い考えはぶっ飛びました(笑)。
御社の特色はありますか?
13回忌まで年回忌法要のご案内をお送りしています。
そこでご葬儀後の相続の悩み相談を受けるなど、アフターフォローに力を入れています。
もちろん、法律面では提携の先生をご紹介して、解決に導いております。
お打ち合わせの時大切にしている事はありますか?
ご葬家のお話を「聞く」という姿勢でなく、お話を「聞かせて頂く」という姿勢を大切にしています。
葬儀社ってとにかく祭壇・棺の話ばかりしがちなんですが、実はその周辺が大切なんです。
なので、お話を伺う時間は私自身も長いですし、社員にもそう教育しています。
どんなご依頼・ご相談が多いですか?
コロナになってからは、火葬式と一日葬が半々ぐらいです。
桐ヶ谷斎場が近いのですが、火葬場でのお別れは、一般にはおよそ5分程度しかとれません。
そこで、最後のお別れの時間を1分でも長くとるため、弊社サロンに棺を一時保管できるようにしています。
最近はお一人様の葬儀相談も多く頂きます。お一人様の場合、死後事務委任契約など手続きが必要です。
ご理解いただくまで丁寧に何度でもご説明しますので、やはりお話は長くなってしまいますね。
あの時ちゃんと説明してくれてありがとうね
弊社サロンで最後のお別れが出来ます
社長が施行した記憶に残るお葬式はありますか?
花もない祭壇もない、小さな写真がポツンとあって、真ん中に棺があるだけのお葬式を担当させて頂いた事があります。
実はご自身も現役でありながら講師も務めていらっしゃったダンサーの女性のご葬儀。湿っぽく送るのは故人の意思ではないと、参列された皆さんが踊って故人を送るダンス葬でした。
これが不思議なもので葬儀前と後では棺の中の故人のお顔が違うんですよ。この話をするとみんな嘘でしょ?って言うんですが私は故人に皆さんの想いが伝わったと今でも思っています。
あとメキシコ人の奥様を送りたいというご主人様からご相談を受け、サプライズで都内のメキシコ料理屋さんを探しメキシコ料理を棺に入れた事もあります。ご主人様には感激されました。こういう瞬間は葬儀屋冥利に尽きます。
ご依頼者から言われて嬉しかった一言は?
お一人様相談を役所から受けたときです。
はじめはとにかく「葬儀の契約をしてくれ」という話だったんですが、私はご依頼者に「葬儀の契約と同時に死後事務委任契約が必要です」とお話致しました。私のお話を真摯に聞いて頂き、委任契約を頂戴しました。
半年後、外食中にレストランで倒れ病院に救急搬送。そこで看護師に私の話をして下さったんです。メモをお財布に入れておいて頂いたのでお電話を頂き、私は病床へ。その時「あの時ちゃんと説明してくれてありがとうね」と。これは嬉しかったですね。
慣れ親しんだこの場所で
何故この地で開業したのですか?
前職時代から慣れ親しんだ土地です。
また近くの羅漢寺さんとは、住職をはじめ職員さんとも親しく、立派な葬儀会館(羅漢会館)もあるので、改めてこの地で開業してよかったと思います。
地域での活動はされていますか?
目黒不動商店街振興組合の理事をしております。
葬儀社選びで大切な事は何ですか?
ご自身の足で探す。生前に数社に相談する。没後はバタバタしている上気持ちも余裕はない状態です。ネットで高評価な会社にもダメ営業マンはいる。反面聞いた事のない無名業者の中にも優秀な葬儀マンは必ずいるものです。
葬儀の失敗は後悔の念が残るもの。そういう意味でもご本人様でも御子息様でも生前に相談をして自身にとって誰が良きパートナーなのかを見極めて頂きたいんです。そうすれば心にゆとりが生まれてくると思います。
最後に質問、この仕事はお好きですか?
好きじゃないと気が持たないですね。故人の安らかなお顔を伺う度にやりがいを感じています。
インタビュー後記
整備士を辞め、フリーターだった時に声を掛けられ「楽な仕事があるけど手伝わない?」と半ば騙されて(笑)入ったという葬儀業界。「あれからもう20年ですからね」と飛岡社長は笑ってお話頂きました。人生は巡り合わせ。興味のなかった葬儀の仕事で、今では自分の会社をつくるに至りました。
葬儀だけでなく相続相談にも力を入れておられる飛岡社長。ここ20年の葬儀業界でコロナは大きな転換期、社長の言葉の端々から伺えました。事務所は目黒不動前と青梅の2拠点。担当エリアは目黒区を中心とした一都三県。目黒区近辺にお住まいでご葬儀をお考えの方は、アフターフォローにも力を入れている株式会社想心セレモニーさんにご相談してみては如何でしょうか?
お問合せ
株式会社想心セレモニー
東京都目黒区下目黒3-16-5
お電話:0120-071-333(24時間365日対応)
*お電話相談の際、『区民ニュース』の飛岡さんのインタビュー記事を読みましたとお伝え下さい。
HP:http://sp.sunny-link.jp/soushin-ceremony/
対応エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県