【ミニ企画展「戦後80年 戦火を免れた文書群」開催中 文書疎開と東京の大空襲】
 今年は戦後80年にあたり、令和7年5月23日(金)から7月15日(火)までミニ企画展「戦後80年 戦火を免れた文書群」を開催しています。当館に所蔵されている「東京府・東京市行政文書」33,807点は、まさに戦争をくぐり抜けて現在まで継承されている重要な文書群で、平成26年(2014)8月21日には国の重要文化財にも指定されました。今回の展示では「文書疎開と東京の大空襲」というコーナーを設け、それらの文書群が戦時下の東京でどのように守られたのかを紹介しています。
 昭和18年(1943)7月1日の都制施行で、東京府・東京市を統合した東京都が成立します。すでに東京は同年4月18日に初めて米軍の空襲を受けており、都庁舎は昭和20年(1945)3月9日から10日にかけての東京大空襲で焼失しました。この年の3月から5月の空襲で焼失した区域は、東京都が昭和28年に刊行した『東京都戦災史』の附図「東京都区部焼失区域」によっても確認することができます。激しい空襲被害が広がった東京にあった文書群が現在の東京都公文書館に引き継がれてきたのはなぜでしょう。「戦火を免れた」のは偶然だったのでしょうか。決してそうでない経緯を語るために欠かせないものが「文書疎開」です。
 「文書疎開」にかかわる展示資料のなかには、戦時下の様々な制約や激化する空襲のなかで「焼失を免れなかった文書群」の存在に触れているものもあります。また、文書群の複雑な移動ルートを図示したパネルも合わせて展示しています。様々な資料を継承し守っていくことの重要性と戦争がもたらす困難を今に伝える資料を、当館で是非ご覧ください。

開催期間等:令和7年5月23日(金)~7月15日(火)
      9時~17時(最終入場:16時30分)
      休館日 日曜日、祝日、第三水曜日
開催場所:東京都公文書館 常設展示室内ミニ企画コーナー

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8 いいね! ('25/07/04 10:00 時点)