
昭和59年生まれ、東京都町田市出身。都立山崎高校〜神奈川大学卒、大学卒業後カメラマンを目指し、写真の専門学校に通う。その際派遣社員のアルバイトで葬儀会社の仕事に就き、葬儀業界に興味を持つ。仕事を重ねるにあたり、死生観が変わり人生を見つめ直す為、世界一周旅行に出る。帰国後葬儀業界に復職。2019年株式会社T-sousaiに転職した。趣味はランニング。
葬儀社で仕事をして人生観が変わった
このお仕事を選んだ経緯を教えてください。
大学卒業後カメラマンのアシスタントをしていたんですが、派遣された葬儀社でこういう仕事があるんだと思い、その流れで某大手葬儀会社に就職しました。しかし常に死というお仕事をしていると明日死ぬかもしれない、人生後悔したくないという思いが芽生え、若いうちに色んなものを見てみたいと思い3年で退職して世界旅行に出かけました。だけどやはりこの仕事が好きだったんでしょうね。帰国してまた葬儀業界に復職しました。
御社の特色を教えてください。
やはり弊社の最大の特徴は「お寺葬」です。代表の足立が僧侶ですので、殆どのご依頼者が「お寺葬」を希望されます。「お寺葬」とは寺院と弊社が協力して行うお葬式です。前職、前々職は大手葬儀社で勤務していたのでこういう葬儀をご提案することが出来なかった。そういう意味で今「お寺葬」をご提案出来る事に誇りを持ってお仕事させて頂いております。

打ち合わせ時に大切にしている事を教えてください。
私が大学卒業して写真の仕事をしていた事もあり、サービスでご家族からお預かりした想い出の写真を音楽付きのスライドショーを私が作成してDVDにしてプレゼントするんです。前職時代はご依頼だけ頂いて専門業者に委託するだけなのでこういうサービスも約10万円程とどうしても有料サービスになってしまう為、みんな躊躇されるんですよ。しかし無料だったらお願いしますと大体8割方のご家族が嬉しそうに仰る。私はこれも葬儀社としてグリーフケアの一環として考えているので打ち合わせ時に必ず提案しています。
寺院×葬儀社=お寺葬という文化をもう一度日本に根付かせたい
奥田さんが施行した記憶に残るお葬式を教えてください。
前職、前々職時代も色々ありましたがあまりにも件数が多すぎて流れ作業の様な日々で私自身疲れてしまったというのが正直なところでした。しかし今の会社でのご依頼は寺院での模擬葬を経験されたご家族さんが殆どなので皆さん安堵された表情でお式のお打ち合わせをさせて頂けるんです。ご家族、寺院、弊社の三者で作り上げて故人を弔う事が出来ているのがいいですね。




ご依頼者から言われて嬉しかった一言とは?
私がプレゼントさせて頂いた想い出写真のスライドDVDを会社のお別れ会で使ったら好評だったよと言われるのがここ最近多いんですが、それが最近では一番嬉しいかった一言ですね。あとお式が終わってご集金に伺う際、喪主様から「親戚の皆さんがお寺でのお葬式良かったよって褒められたよ。」ていう一言もこれ以上ないお褒めの言葉です。
葬儀社選びで大切な事を教えてください。
事前準備が7割ですね。どうしても時間がない方は電話で担当者が誠実か否かを見極めて下さい。現職での話ではないですが前職時代のアンケートで「担当者は良かったけど金額は高かった」と書かれた事が2、3回あったんです。それって顧客満足度が満たされていないという事ですよね。そういう意味でも事前相談の時点で分かりやすい見積書を提出してもらうようにすべきだと思います。
地域での活動はされていますか?
今はもう一度日本の正しいお葬式のスタイルであるこの「お寺葬」を普及する為に寺院の開拓をしています。
お休みの日は何をされていますか?
休みの日はなるべく子供と遊ぶようにしています。
最後に伺わせてください。このお仕事は好きですか?
ハイ、好きですね。私に向いていると思います。直接感謝の言葉を頂ける仕事って中々無いですからね。
インタビュー後記
今回葛飾区の真言宗勝養寺さんの本堂をお借りしてお話を伺いました。今まで多くの葬儀関係者にインタビューをさせて頂きましたが、ここまで自身持ってお話頂けるのは一昔では当たり前だったものが今では稀有なものになってしまったお寺で行うお葬式が提案出来るという他社には無い特別感があるから滲み出る自信だと思います。ましてやお寺の本堂で行うお式が街中の葬儀ホールより廉価で上がるというお話を事前相談や模擬葬で頂ければ前向きに検討する方が多いのも頷けるお話。特にお寺と檀信徒との関係が少しずつ希薄になっているというお話を受け、寺院×葬儀社というオンリーワンのご提案をされている株式会社T-sousaiさんが葬儀業界で果たす役割は大きいなと奥田さんのお話を伺い感じさせられました。
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