ひと足早く、満開の桜に会いに


絵本や挿絵から現代演劇のポスターまで幅広い分野で活躍されている、やまなかももこさんの個展「やまなかももこ春の展覧会」が、3月17日(日)より、六本木ストライプハウスギャラリーで開催されています。今年はM100号を4枚合わせた大作『春』を中心に、新作や過去の人気作品を展示。豊かな色彩と独自の筆致で描かれた見応えのある作品が勢揃いしています。


2023年「猫の展覧会」にて  Photo:長谷部ナオキチ


ももこさんは女子美大を卒業後、99年、2000年に「現代演劇ポスターコレクション」で入選し、第19回、第21回ブラティスラヴァ世界絵本原画展でビエンナーレ入選を果たしました。2000年5月には新宿区の昇竜山・観音庵の本堂に70枚からなる天井画を制作し話題に。絵本ではオリジナル作品のほか、父で作家であった立松和平氏との「共作」も大きな反響を呼びました。他にも多数の書籍の表紙絵、挿絵、ポスターなどを精力的に手がけ、25年以上に亘って作品を発表し続けています。


2021年個展にて  Photo:長谷部ナオキチ


そんなももこさんの個展は、テーマや内容を表現する「イラストレーター」的な側面に加え、より自由度のある「画家」やまなかももこに触れられる展覧会。いきものやいのちへの賛美と慈しみが感じられ、自然や万物をつぶさに見つめるアーチストの視線が伺えます。その純粋で素朴で文学的な世界観は、立松和平氏ゆずりと言えるかもしれません。


  2021年個展より  Photo:長谷部ナオキチ


展示は25日(月)まで。この機会にぜひギャラリーに足を運んで、ももこさんの豊かな世界に触れてみてください。


【山中桃子(やまなかももこ)プロフィール】

画家。イラストレーター。女子美術大学デザイン科卒業。絵本、挿絵、ポスター、手ぬぐい、パッケージデザイン等。「現代演劇ポスターコレクション」1999年、2000年入選。第19回、第21回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ入選。2005年、昇竜山・観音庵(新宿区)本堂の天井画完成。2008年春に公開された映画『ぐるりのこと。』(橋口亮輔監督)で主演木村多江が描く絵として、 その天井画を提供。都内を中心に毎年複数回の個展を開催し、作品を発表している。父は作家・立松和平。曾祖父は劇作家・小山内薫。夫は俳優・山中聡。


オフィシャルサイト

https://momokomo.net/


スケジュール

●2024年3月17日(日)〜25日(月)

11:00〜18:30

会期中無休  最終日は17:30まで

会場

会場:ストライプハウスギャラリー

港区六本木5-10-33

TEL03-3405-8108

都営大江戸線・メトロ日比谷線六本木駅3番出口より徒歩4

https://striped-house.com/