【谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展「足もとに目をむけると」作品紹介②】
令和6年度第1期 谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展は、7月7日 (日)までの会期で開催中です(休館日:5/13[月]、6/3[月]、7/1[月])。

詳細は、プロフィール yokosuka_moa のリンクから当館ウェブサイトの展覧会ページをご覧ください。

今期は「足もとに目をむけると」と題して、足もとに広がる自然や何気ない出来事に目をむける子ども達の姿を描いた作品をご紹介します。第2回目は《月夜のスポットライト》です。
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《月夜のスポットライト》1961(昭和36)年9月18日号
秋に限らず、夜に耳を澄ますと虫の鳴き声が聞こえてくることがあります。《月夜のスポットライト》に登場する女の子と男の子は、花火をしようと外に出た時に、虫の声に気がついたようです。音を頼りに探し当てた先では、月光のスポットライトを浴びた虫たちの演奏会が開かれていました。
谷内六郎が表紙絵について綴った「表紙の言葉」によると、この虫はこおろぎのようです。虫の羽の先が、ちょうどオーケストラのメンバーが着る燕尾服(テールコート)の裾に似ているという連想から、2匹いるうちの1匹は燕尾服を来た人間の演奏家の姿で描かれていて、チェロのような大きな弦楽器を手にしています。もう1匹は立ち上がり、前あしを音に合わせて動かしながら歌っているかのようです。虫の声と姿から想像を膨らませて描かれた小さな演奏会。膝をかかえて、その演奏に聞き入る子ども達の表情は満足気で、豊かな夜の時間を過ごしていることがわかります。
※画像は《月夜のスポットライト》、1枚目は部分、2枚目は全体。
©Michiko Taniuchi

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88 いいね! ('24/05/08 22:00 時点)