1951年生まれ。

JM shu化粧品(現shu uemura化粧品)美容教育課インストラクターとして勤務。

1980年からメークアップアーチスト学院講師のかたわらマスコミ関係のフリーのメイクアップアーティストとして活躍。

フランス・アメリカにて美容留学を経験。

1992年  美容鍼灸サロン  ジュノンを横浜に開設。

2016年  サロンを神楽坂に移転。技術のばらつきをなくすため、院長一人での施術体制をとり、現在に至る

これまでの経歴を教えてください。

高校卒業後にパレスホテルの経理部に勤めました。その当時は男女平等などとは微塵も言えない時代でした。そんな環境では自分の将来も満足に考えることが出来ませんでしたので、3年弱務めた後に女性が活躍できる分野の仕事に就こうということで美容学校に通いました。しかし徒弟制度の名残も残る時代でしたからね。それはそれは大変でした。その後は色々な方のツテを辿って、現在のshu uemuraという化粧品会社に入ることが出来ました。

3年半働きました。本当にね、とことん働きましたよ。社長にも目をかけて頂けるようになったのも良かったんですけど、そこで独立したいという気持ちが起こるんです。会社を辞めて4カ月アメリカに修行に行きました。


話の展開が目まぐるしいんですが、実はここで日本ではバブルが起きます。ものすごい好景気の波が日本中を覆うんですね。友人からその状況を聞いた私は、すぐに帰国する道を選択します。メークアップアーチスト学院の外部講師をしながら、マスコミ関係のフリーのメイクアップアーティストとして二足のわらじで活動しました。バブルは本当に儲けさせていただきました(笑)講師という肩書がどんどん仕事を呼び込んでくれるんです。今思えばすごい時代でしたね。


そこで稼いだお金で鍼灸学校に通いました。実は以前のメイクのお仕事の裏で、エステの仕事も入っていたんです。エステも結構面白いなと感じていました。とあるきっかけでフランスに美容留学に行く機会を頂戴したんですけど、その時にフランス人の先生に鍼の事を教わりました。東洋医学にものすごく詳しい方でね。エステティシャンで鍼灸師の資格を持っていれば最高じゃないかと言われたのが鍼灸学校に通うきっかけです。37歳から3年、40歳まで通いました。


この時は勉強に集中するという意味でも平日の仕事をすべてやめてしまったので、生活が大変になっちゃった。結果的に、学校が休みの土日に、周囲の人に仕事をまわしてもらったりして本当に助けていただきました。人のご縁は大切にしなければいけないなと何度も何度も思いました。そんなこんなでいつまでも勉強だけしてられないなということで40歳の時に女性専門の鍼灸&エステのお店を開業することになります。





ご自身でお店を出してみてどうでしたか?

これは本当に苦労の連続でした。最初は相鉄線の天王町にお店を出しました。業者の方に土地の開発でここものすごい栄えることになるからって言われて信じたんですね。全然そんなことにはならなかった。そこに住む人は本当にいい人ばかりでしたよ。でもエステ店を出すような土地柄ではなかったんです。おまけに大家さんとの相性が極めて悪かった。その当時の従業員の方も、いい加減ほかの土地に移りましょうと言ってくれましたんでね。横浜の近くの岡野という場所に移転をしました。


ここが非常に良かったんです。前の店と2キロしか離れていなかったんですけど、仕事は非常に好調でした。そこでは何年も続いたんですが、北幸のテナントが幸運にも手に入ることが出来て、2回目の移転をしました。


ここまでで3店舗目。お客様には恵まれていましたが、外的環境に左右されることが多かったことに気が付きました。私とスタッフの年齢がどんどん開いていくなかで、お客様からのご指名が私にだけ集中するようになってきました。そうした現実に目を向け、心機一転、現在の店舗でもある神楽坂に移転して一人でやろうと決めました。お客様に提供する施術の質のばらつきがでることもありませんし、とにかく最高のサービスをお届けすることに集中しようと決心したんです。移転をすることで横浜のお客様にはご迷惑をおかけすることもあったと思いますが、人生の最終章にやり残しをしたくない、自分自身の最後の夢を叶いたいという想いを実現する道に進みました





今後の展望はありますか?

向上心は人一倍強いので、今はSNS集客もしていかなければいけないと思い、SNSの勉強をしています。去年まではzoomなんて知らなかったけど、四苦八苦しながらなんとか使えるようになってきました。勉強中ですけどね。70歳過ぎててなかなかすごくないですか?(笑)85歳まで頑張りますよ!まだまだ若くいたいですしね。


やっぱり年だからとか言ってたらダメなんです。私の話を聞いていても本当に波乱万丈でしょ?本当は家族の話も大変なんですよ(笑)だからとにかく逆境にあらがって生きてきたのが私の人生です。仕事に人生打ち込んできました。仕事しかないんです。今までと同じことをしていたらダメなんです。

最後にお店の特徴を教えてください。

美容鍼灸は今トレンドと言われていますが、鍼灸学校に入る前の昭和の終わりにそうしたお店を持ちたいという構想を立てていました。私が1992年に開業した時にも美容鍼灸を営業している治療院はほぼなかったと思います。あまりにも早すぎて受けなかったんでしょうかね(笑)





お店は女性専科なんですが、今後はお客様のご理解を得られたら紹介制で男性の施術もお受けしようかなと思います。進化していかないといけませんからね。これまでもお客様からの紹介で生かしていただいております。今後も、お客様からのつながりであれば、色々な選択をとっていきたいなと思います。

そして、とにかく健康でいていただきたい。きれいになることも大事です。でもね、それはしっかりとした健康の土台があっての話です。人生を全うするその瞬間まで元気でいられるように一緒に頑張っていきましょう!

インタビュー後記

森谷さんは出会ったその瞬間からずっとお話が止まらないパワフルな方でした(笑)何よりもとにかく驚いたのは感動するレベルの肌のきれいさ。70歳こえてる??いやいやさすがに信じられません。あとご自身の事ひよっこっていうのやめてください(笑)森谷さんは並大抵の向上心じゃないんです。探求心もすごい。記事には出来ませんでしたけど、若かりし頃の環境が影響していらっしゃるのでしょうか。様々な厳しい環境を乗り越えて、それでも明るく、強く前向きに活動されている森谷さんを見るとちょっとの不幸くらい何でもないように思えます。森谷さんのパワーを浴びて皆さんも若返りを図ってみませんか?

お問い合わせ

美容鍼灸サロン寿音

東京都新宿区神楽坂6-43 ケイズプレイス301

TEL:0362653585

HP:https://junon-moriya.com/

*お電話相談の際、『新宿区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。