まちの仕事人インタビュー
世のため人のため、転がり続ける
有限会社中島革ゴムローラー製作所 代表取締役社長 中島 雄太 (なかじま ゆうた) さん インタビュー


東京都出身。日本大学経済学部卒業。大学卒業後、広告代理店へ入社。約2年間勤務後、父親が経営する中島革ゴムローラー製作所へ入社。2019年より、代表取締役社長に就任し、現在に至る。

全てはお客様の為に。

御社の歴史を教えてください。

1903年に私の曽祖父が東京で創業し、今年で122年目を迎えます。当時は剣道等で使う革製品を縫う事業をしていたと聞いています。そこから祖父の時代に、印刷機械に使用する革ローラーの製作を始め、現在の主流であるゴムローラー製作へと繋がっています。今では金属製のものから、ベアリングがついているもの等、多様な製品を扱っています。また、既製品だけではなくお客様の要望に応じたオーダーメイド製品も提供しています。

どのようなキャリアを経て会社を引き継がれたんですか?

大学を卒業後、代表だった父から、「外の世界も見てこい」と言われ、約2年間広告代理店に勤務していました。うちわや登り旗等の広告媒体を扱う会社で、弊社の収益の柱であった印刷業界について学ぶことができました。そこから広告代理店を退社し、家業に入り、2019年に父から代表を継ぎました。

今後の展望などをお聞かせください。

ニッチな業界でもあり国内市場が縮小しているので、今後は海外展開を進めたいと考えています。コロナ前後から海外からの問い合わせが増えており、今年から本格的に海外向けECサイトを立ち上げました。メイドインジャパンの品質を強みに、高価格帯の製品で海外の他社と差別化を図りたいと考えています。

仕事に対するこだわりや理念を教えてください。

自分にできることをとにかく一つ一つ積み重ねていこうというのが根底にあります。その上で、数字を追い求めるだけではなく、お客様を喜ばせることをより大切にしています。仕事と言っても所詮は自分の人生の一部なので、効率や売上も重要ですが、自分の強みを活かしてお客様の困りごとを解決し、喜んでいただくことが大事だと思います。それが結果的に対価につながればそれに越したことはないと考えています。

品川区に対する想いを聞かせてください。

品川区は治安が良く、商店街も活発で、町全体を盛り上げようという取り組みも素晴らしいと思います。そんな環境で会社を継続させてもらっていることは誇りに思うので、この品川区に少しでも貢献できればなと考えています。

インタビュー後記

創業122年の歴史を持つ老舗企業。時代の変化とともにローラーの姿形も変化していく中、『お客様を喜ばせたい』という想いは変わらないという中島社長。今日も世のため人のため転がり続ける、4代目社長の挑戦は続く。

お問い合わせ

有限会社中島革ゴムローラー製作所

〒142-0053 東京都品川区中延1-7-9

TEL:03-3785-1295

HP:https://www.nakajima-roller.jp/

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。