まちの仕事人インタビュー
 
株式会社DEMS 代表取締役  岡村 大 (おかむら はじめ) さん インタビュー

1961年  高知県立幡多農業高等学校卒業

1963年  工学院大学専修学校機械科卒業(夜間2ヶ年)

其の後も同大学で工学を聴講生で学び、その後1980年~2002年の内で20年間を

母校・専門学校で機械設計やCADの非常勤講師を務め、2002年~2005年には

同・工学院大学評議員となる。


1961年  (株)協伸製作所設計課配属(日立製作所の圧縮機関係)


その後2メーカーでは機械(研究実験)開発設計とエンジニアリング経営を経験する。


著書  「はじめての機械設計」

「専門用語を理解する機械設計」

「検図」


取得特許

・スクリューコンベア

・バイオマス燃料燃焼システム

・バイオマスエネルギー生産システム




現在の仕事を始めるきっかけはなんですか?

高校卒業後、協伸製作所から数学ができるからという事でヘッドハンティングをされました。

配属は設計係になり、協伸製作所の設計課に配属されたんですが、

3年で退職し、勤務中に通い始めた工学院大学夜間部は2年間で卒業したんです。


小知和製作所に就職し、噴霧乾燥機の化工機設計の部署に配属になり、

そこで現在の「粉体」「熱風」と触れる事になったんです。

実はその頃から興味があったんですが、なかなか取り組めなかったんです。

これは60年前の話です。

長い年月が経ちましたが、2015年に現在の株式会社DEMSを立ち上げて没頭する事ができました。

昨年2024年3月、11月、12月に願っていた目的の特許取得の夢が叶いました。

今がとても楽しいです。

いくつか取得した特許はプロフィールに記載しています。

サービスの特徴を教えてください。

この燃焼器はストーブが製品の特徴として近しいものになります。

これまでのストーブは、燃料として薪を使用していましたが、

薪よりも細かい木質粉体燃料を使用します。

粉体燃焼なので燃料効率が高く、完全燃焼するのでクリーンなエネルギーになります。

更に空中燃焼させるので炉に灰が残らない。


メカニズムの特徴は下記の通りです。

円筒状内の燃焼室(上下の2室)の側壁には接戦方向にノズルが有り、燃料は圧縮空気に混合されて、

このノズルから噴出されます。この予混合気により機内で高速な火炎伝播が形成され、

燃焼室内をスパイラル上に循環しながら熱風エネルギーを生産して出口より放出されます。

尚、外から炉内への着火時のみに市販携帯ガスボンベを使います。

高温(800度以上)になるという点が一番の違いです。


どんなお客様やお悩みが多いですか?

高知出身なので高知の仲間とともに高知県の農家を回っています。

農家さんは元々ペレット燃料というものを使ってましたが、

入手困難で製造・販売ともに終了してしまったんです。

今は薪燃焼に切り替えた農家が多くなってます。


農家さんはおおよそ300坪の土地をひと単位としている所が多いのですが、

燃焼原料は重油かペレットだった中でペレットがなくなり、

重油は燃料費高騰している中で長期で使用するのであれば、

効率良く使用できるものが求められているのが現状です。


木熱くんであれば一機で116kW  10万キロカロリー叶える事ができます。

これからの展望を教えてください。

これまで没頭してきた特許に関してこれからより進めたいです。

特許取得している『岡村スクリュー』を使用した給排出機を展示、広く宣伝したいです。

燃焼器の『木熱くん』は現状粉体のみ使用可能ですが、

木屑や薪も使用可能になる様に改良を重ねてから、同様に展示して広く知ってもらいたいです。


コラム、難問思考の研究開発から生み出した技術革新の活用を「発明」といい、そ

の事業化をする仕事人に成りました。そして、これからは普通レベルの富に応援頂き

ながら次世代に事業承継する経営者を目指ております。

お問い合わせ

株式会社DEMS

代表取締役  岡村  大(okamura hajime)

〒142-0064

東京都品川区旗の台5-1-10

TEL:03-3785-1021(代表)

HP  :http://www.dems.jp

メール:okamura@dems.jp

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。