リヴェットのヒロインたちは、リヴェットの映画で常にスクリーンに現れる猫たちのように、単独行動しながらも気が向けば徒党を組み、戯れ合い、時に対決し、あるいはつかず離れずで共闘する。リヴェットの女たちはネコ科の生き物たちなのだ。例えば、『セリーヌとジュ リー』のジュリエット・ベルトとドミニク・ラブリエは魔法を通じて出会い、追っかけっこをしあい、自由気ままに奔走し、鼻を鳴らして 笑いこけ、自由自在に入れ替わり、夢の中に入り込んで、その筋を変えてしまうというルールに縛られない奇想天外な関係で繋がっている。あるいは、地上での生を得るために太陽と月の女王が、後景で電車が走るパリの人気のない公園で決闘する『デュエル』では、さらにニ コール・ガルシアとエルミーヌ・カラグーズも絡まる。セリーヌとジュ リーから生まれたようなシャルロット(ジェラルディン・チャップリン) とエミリー(ジェーン・バーキン)が主演と恋を競い合いながら、結局は男たちを後にする『地に墜ちた愛』(1984)。そして、演劇学校の師 コンスタンス(ビュル・オジエ)に憧れながら、主役を競って、毎日リハー サルに励む女子たち4人組にある謎の男が絡み、ある鍵を巡って争いが 起こる『彼女たちの舞台』(1988)では、それぞれ結婚やセクシュアリ ティの問題を抱えた娘たちが演じる舞台を巡って、その関係性自体が複雑な回路を巡って展開される。『パリでかくれんぼ』(1995)でも、まっ たく異なる三人の娘がある男を介在して出会い、歌って踊って、パリの街を駆けまくる。(斎藤綾子「リヴェット効果」)

リヴェット傑作選はパンフレットがございませんが、当館で販売中の映画批評だけが載ったZINE nobody MUG10でリヴェット特集が組まれています。上記の文の続きはそちらからお読みいただけます。

他にもやっきゅんさんと山﨑まどかさんによる対談も収録されています。

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23 いいね! ('24/09/19 02:01 時点)