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日本では、お金を不浄のものとみなして、教育の現場で触れずに来たといわれています。


みなさんも、お金に対する様々な知識、

自信ありますか?


自己責任が叫ばれる時代、人生の夢をつかみ、生活を守るためのお金の知識は今まで以上に重要です。それを老若男女のみなさんに学んでいただくための機会を提供するため、金融知力普及協会は活動しています。

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そうです。私がイデコやっとけおじさんです。

前回のコラムで、人生におけるステージに応じて、どのような投資との向き合い方をすればよいのかを軽く触れました。その中で、どうやって老後に備えていくのかについて、次回はお話ししますと予告しました。


端的に結論を言うと「イデコやっとけ!」ということになります。もうイデコで運用されてらっしゃる方は偉い!今回のコラムは読み飛ばされて結構です。また2週間後お会いしましょう。


イデコってなに?って方の為に超ざっくり説明すると、「国民年金や厚生年金に上乗せする、自分で運用する年金」です。ざっくりとしたメリットは、「税金がお得になる!」ということです。それからもう一つ、積み立てたお金は60歳になるまで引き落とせない!という特徴があります。


もうちょっと具体的にどんな感じかを説明します。イデコに加入すると、自分で月々いくら掛け金を払うかを決定します。これには上限があって、自営業の人は6万8千円。公務員の人は1万2千円。会社員の方はその間になります。また、専業主婦の方も入れますので、結婚されてらっしゃる方は世帯で二口イデコ口座を持てることになります。

最低額は5千円です。年一回、掛け金を変更することができます。


いったん始めると、毎月この金額が引き落とされます。で、引き落とされたお金はどうなるのかというと、自分で選んだ金融商品をこつこつ積み立てて購入していくことになります。ほとんどは投資信託です。元本が保証されないのは嫌だ!という人の為の定期預金的な商品もありますが、お勧めしません。


で、これを60歳まで、ずーっと延々続けるということになるんですね。何がいいかというと、まず掛金が全額所得控除になります。それから、儲けていた場合、普通だと利益の2割が税金で取られますが、これもかかりません。だからある程度ハイリターンなものを運用することをお勧めするんですね。


一部貯金が趣味だって方もいらっしゃいますが、一般の方はなかなか月々決められた金額を積み立てていくって、難しいものです。それにある程度たまってしまうと、車を買い替えよう!とか旅行に行こう!といって崩してしまう誘惑にかられます。しかしイデコなら安心です。もう掛けたお金のことは60歳になるまで忘れてしまいましょう。


鋭い人ならお気づきだと思いますが、若ければ若いほど、掛け金を積み上げる年数が長くなるので、お得です。複利効果というものもあります。(これについてはまた別の時にご説明します。)20歳以上で働いている若い人は最低金額でもよいのでぜひ始めましょう。また、周りの若い人に勧めてあげましょう。


あー、やってもいいかな?と思った方は、国民年金基金連合会のページ(https://www.ideco-koushiki.jp/)をぜひじっくり読んで見てください。一人一口座しか持てませんので、できるだけ手数料の低い金融機関を選ぶのを忘れずに!



著:鈴木 達郎


講師略歴

鈴木  達郎(すずき  たつろう)


プロフィール

1975年  兵庫県生まれ  いて座  A型

1997年  上智大学比較文化学部卒。

外資系経営コンサルティング会社、ネット広告代理店などを経て、

2005年  金融知力普及協会へ参画。

2007年4月より同協会事務局長。

全国40以上の地方銀行が実施する「全国高校生金融経済クイズ選手権エコノミクス甲子園」やハートフォード生命保険とのコラボレーションで作成した「二つのお財布で考えるセカンドライフのお金ワークブック」、カードゲームで経済を学ぶ「経済TCGエコノミカ」など企画・実現。

沖縄県金融人材育成事業にて中高生向けの金融経済教育の授業を企画・実施。

2010年  野中ともよ(ジャーナリスト)との共著で「8歳からのお給料袋」執筆・出版。

2016年  絵本「おかねなんていらな~い?」をポプラ社より出版。


特定非営利活動法人  金融知力普及協会 理事 事務局長

NPO法人金融知力インストラクター。