=====================
日本では、お金を不浄のものとみなして、教育の現場で触れずに来たといわれています。
みなさんも、お金に対する様々な知識、
自信ありますか?
自己責任が叫ばれる時代、人生の夢をつかみ、生活を守るためのお金の知識は今まで以上に重要です。それを老若男女のみなさんに学んでいただくための機会を提供するため、金融知力普及協会は活動しています。
=====================
こんにちは!金融知力普及協会の鈴木です。文章の挨拶って難しいですね、皆さんは何時ごろこの文章を読まれてらっしゃるんでしょうか?今僕は夜中の12時過ぎのお風呂上りに書いてます。(笑) いつ読んでも違和感のない挨拶を教えてください。
さて、区民ニュースさんで書かせてもらうことになったこのコラムですが、タイトルが二か所カタカナになってます。トリセツ、の部分は「取扱説明書」だと硬すぎるなあと思ってカタカナにしただけなんですが、ユタカのほうは、ちょっと思いを込めています。
ゆたか、という音から思い浮かべるのは、皆さんどの漢字でしょうか?一番よく目にするのは豊だと思います。それから裕。穣の字もありますね。知らなかったですが岐阜の阜もゆたかと読むのだそうです。それぞれの漢字、おおよそは似たような意味合いですが、よく調べると少しづつ違ってくるようです。
豊は、量が多い、大きいさま。裕は、ゆとりがある、満ち足りているさま。穣はみのりのこと。穀物が豊富に実るさま。阜は、丘。おおきいふっくらしているさま。人名だと愃の字もゆたかと読むのだそうです。これは心が広く、くつろいでいるさま。
おなじユタカという言葉でもだいぶん様々なイメージがありますね。では、少し目を閉じてあなたにとってのユタカな人生を、イメージしてみてください。
はい、いわれたとおりにイメージしてみましたか、今読んでる人の82パーセントの人は目を閉じてませんでした。読み飛ばした人はちょっと深呼吸して3秒ほど、あなたにとってのユタカな人生を思い浮かべて見てください。
それは、預金通帳の上の数字でしたか?そういう人ももちろんいると思いますが、もっと他にも様々なものがありますよね。家族と和やかに暮らす様子かもしれないし、ヨットでおいしいワインを傾けてる様子かもしれないし、仕事でバリバリ成功してる姿かもしてません。
そんな自分にとってのユタカのイメージがはっきりしてる人ほど、ハッピーになれると思います。イメージがわかないと、いくらお金を貯めても満足できない。おいしいものを食べに行っても「これじゃない」と違和感を感じる。そんな人生を過ごしてしまうことになりますよね。
僕にとってユタカとは、「広い世の中のいろんなものを目にすること」でした。そこで、死ぬ前に行きたい場所の、マチュピチュとウユニ塩湖に行ったり、死ぬ前に参加したいミュンヘンのオクトーバーフェストでビールを飲んで来たり、死ぬ前に歩きたいヒマラヤ山脈でトレッキングしたりしてきました。そのせいか貯金はだいたいいつもすっからかんですが、おかげさまでユタカな人生を送れてきてるかなあと思っています。次はアメリカ大陸を縦断してグランドキャニオンとアラスカのオーロラを見る車旅をしたいなあと思ってます。
皆さんお忙しいと思いますが、ぜひ一度何かの折にじっくりと時間をとって、自分にとっての「ユタカ」を明確にしてみましょう。そしてそのユタカを実現するために使うお金は、預金通帳の上の数字よりもずっと、活きた使われ方をしたお金です。あなたが、そんな上手なお金の使い方ができるように、このトリセツが少しでもお役に立てればよいなと考えています。
著:鈴木 達郎
講師略歴
鈴木 達郎(すずき たつろう)
プロフィール
1975年 兵庫県生まれ いて座 A型
1997年 上智大学比較文化学部卒。
外資系経営コンサルティング会社、ネット広告代理店などを経て、
2005年 金融知力普及協会へ参画。
2007年4月より同協会事務局長。
全国40以上の地方銀行が実施する「全国高校生金融経済クイズ選手権エコノミクス甲子園」やハートフォード生命保険とのコラボレーションで作成した「二つのお財布で考えるセカンドライフのお金ワークブック」、カードゲームで経済を学ぶ「経済TCGエコノミカ」など企画・実現。
沖縄県金融人材育成事業にて中高生向けの金融経済教育の授業を企画・実施。
2010年 野中ともよ(ジャーナリスト)との共著で「8歳からのお給料袋」執筆・出版。
2016年 絵本「おかねなんていらな~い?」をポプラ社より出版。
特定非営利活動法人 金融知力普及協会 理事 事務局長
NPO法人金融知力インストラクター。