そもそもお葬式って

最近の新型コロナ禍でお葬式の形態が変わりつつあります。

と言うよりも変わる必要性に迫られています。


先日、愛媛県でお葬式に参列された方から9人に感染したというニュースがありました。栃木県から愛媛県に参列されるということは、最短でも宿泊を伴い、2日間参列されたと思われます。


通夜・葬儀・会食に参加とありますが、おそらく火葬場にも同行されたのではないでしょうか?火葬場への同行はマイクロバスに乗って移動することが多く、3密になりやすい。感染のリスクはより高まります。

家族葬』には決まった定義はない

家族葬』と呼ばれる、ご遺族、ご親戚、親しい友人のみで行う形式のお葬式が近年増えているというのはお聞きになったことがあると思います。

少人数で行われたお葬式という解釈だとは思いますが、全体の約40%のお葬式が家族葬で執り行われたというデータが発表されました。(鎌倉新書)  ただ、その『家族葬』も今の新型コロナ禍では3人~5人と10人未満の本当に近しいご遺族のみで行われる『家族葬』が増えています。


以前こんなお葬式を経験しました。

当時、横浜港に感染者が発生したダイアモンド・プリンセス号が停泊していました。新型コロナ感染を恐れたご親戚から「横浜には行きたくないから参列しない」と。


確かに察するに余りあるものがございます。

平時だと「最期のお別れに参加しない」=冷たく感じてしまう方がいることも、感染者が増えた現在では、そういった行動が感染を広げない大事な行動になってきます。


今回のタイトルでもありますが、そもそもお葬式って何のためにするのか?どんな役割があるのか?

① 故人様とご家族のお別れ

② 故人様と社会的なお別れ

③ 宗教的なお別れ

と大きく3つの役割があります。


この新型コロナ禍では

お葬式がその役割すら果たせていないケースが増えています。


第2話でもお話をさせて頂きましたが、新型コロナでお亡くなりになられた場合は臨終にも立ち会えず、お葬式で故人様に触れてお別れも出来ない、火葬にも収骨にも立ち会えず、ご遺骨を葬儀社スタッフから手渡される。


参考:https://kumin.news/chuo/articles/1025 [第2話]


ご遺骨になってしまえば、万が一違うご遺骨を渡されても気づくことも出来ません。

まだ日本では火葬が出来ますが、海外では火葬が追い付かず、そのままご安置されていたり、アメリカでは離島に埋葬地を作り集団埋葬を始めたりしている。

どこの国でもお葬式の文化があるのにその役割が果たせない。

役割を果たせていない現状のお葬式をどうするか?

我々葬儀社に課せられた使命は多い。

その使命はまたの機会にお話させて頂きたいと思います。



著:一級葬祭ディレクター 小林大悟


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