
【経歴を教えてください】
大分県由布市生まれ(旧:大分郡)
高校を中退し16歳でとび職として働き始める
その後29歳で震災復興のため単身宮城県仙台市へ(職種は型枠大工・土木工事)
35歳で現場仕事を辞めてウォーターサーバー販売会社へ転職(営業職)
営業に手ごたえを感じ、どうせ営業するなら単価の高い不動産と考え35歳に千葉県で不動産売買仲介会社へ転職
36歳不動産買取再販会社へ転職、この時3年で独立することを決意。
40歳2024年に自身の理想を形にした不動産会社「SIANZ株式会社(シアン)」を設立。
【起業までの経緯を教えてください】
きっかけは、再建築不可物件や相続・空き家など他社があまり「手を出さない不動産」にこそ価値があると気づいたこと。
業界に入った当初から「困っている人を助けたい」「誠実で正直な取引を当たり前にしたい」という想いを持ち、2024年にその理念を具現化する形でSIANZ株式会社を創業。
社名の由来は「SIANZ」
Support(支援)
Integrity(誠実)
Appreciation(感謝)
Nestle(寄り添う)
Zeal(熱意)
という5つの価値観の頭文字を組み合わせた。
【仕事の楽しさや苦労を教えてください】
この仕事の一番の楽しさは、様々な場所で多種多様な不動産に出会えることです。
地域ごとに特有の課題や背景があり、それを一つひとつ解決していくプロセスが本当に面白いです。
そして、最終的に「困っていた物件が売却でき、人の笑顔に変わる瞬間」に立ち会えることですね。
たとえば、長年放置されていた空き家や、相続・近隣トラブルで誰も触れなかった物件が、私たちの手で再び動き出す。
その瞬間、お客様から「本当に助かりました」と感謝の言葉をいただけるのが、何よりの喜びです。
“負の資産を希望に変える”——それこそが、私がこの仕事を続ける理由です。
一方で、最も難しいのは「情報の透明性」と「スピード」。
不動産は金額も大きく、関わる人も多い。だからこそ、正確な情報をいかに早く把握し、誠実に伝えるかが信頼を左右します。
現場では、一瞬の判断が結果を大きく変えることもあります。
だから私は、どんな案件でも数字や条件だけでなく、背景や人の想いまで読み取り、全員が納得できる取引を常に意識しています。
スピードと誠実さ、この2つのバランスを保つことが、この仕事の一番の“修行”かもしれません。
【会社の特徴を教えてください】
SIANZは、単なる不動産会社ではありません。
私たちは、「再生型不動産会社」として、社会に眠る“不動の資産”を再び動かす存在を目指しています。
「空き家」「相続」「再建築不可」「借地権」「共有持分」など、多くの会社が敬遠しがちな“難しい不動産”こそ、私たちの得意分野です。
どんなに複雑な案件でも、売却・買取・再生・管理までワンストップで解決。
お客様が抱える不安や問題を一つひとつ整理し、最善の出口まで導きます。
また、弁護士・司法書士・税理士などの士業や金融機関と連携し、不動産 × 専門知識の力で、安心・安全で透明性の高い取引を実現しています。
専門家ネットワークを最大限に活かし、法務・税務・資金面までトータルでサポートできるのが、SIANZの大きな強みです。
他社が「面倒」と感じる不動産ほど、私たちは喜んで挑戦します。
もちろん、一般的な売却や仲介も大歓迎です。
“難しい”を“できる”に変える。それが、SIANZの仕事であり、存在意義です。

【仕事の上で大切にしていることは何ですか?】
私が仕事で何よりも大切にしているのは、「誠意・創意・熱意・謝意・善意」の5つです。
これはSIANZの理念であり、私自身の生き方の軸でもあります。
誠意:常に誠実で正直であること。どんな状況でも嘘をつかない。
創意:固定観念にとらわれず、柔軟な発想で新しい価値を生み出すこと。
熱意:どんな案件にも情熱を持って、全力で取り組むこと。
謝意:仕事を任せてくれる人、支えてくれる仲間への感謝を忘れないこと。
善意:利他の心で行動すること。
この5つを日々の判断軸に置くことで、目先の利益ではなく「人としての信頼」を積み上げることを意識しています。
不動産の仕事は、お客様の人生に深く関わる仕事です。
だからこそ、相手を不安にさせない誠実な対応を心がけています。
取引の先にあるのは「建物」ではなく「人の想い」。
そこに寄り添いながら、誠実に、情熱をもって、信頼される人間であり続けたいと思っています。

【今後の展望を教えてください】
現在は、東京都を中心に「不動産買取・再販」、「売買仲介」、「空き家・相続不動産コンサルティング」を軸に事業を展開しています。
短期的には、首都圏での不動産買取・再販・仲介事業をより安定させ、年商10億円規模の体制を確立。
中期的には、建設・介護・子ども支援・農林水産業といった“暮らしに直結する分野”へ事業を広げ、年商100億円を目指します。
そして長期的には、既存事業をさらに伸ばしつつ、M&Aを積極的に進め、10年で年商1,000億円規模のホールディングス化を実現します。
将来的には、地域開発やまちづくりを通じて、単なる不動産会社ではなく、「地域を再生させる企業体」へと進化させていきたいと考えています。
私たちが関わることで街が動き、人が笑顔になり、「SIANZがあってよかった」と言われる存在になること——それが最終的なゴールです。
その根底にあるのは、利益のための経営ではなく、社会のための経営という信念。
不動産を通じて、空き家問題・相続問題・福祉・地域活性化といった日本の構造的な課題を根本から変えていく。
この国の未来にとって本当に必要な事業を創り続けること。
それが、SIANZが描く「次の10年」です。
お問い合わせ
SIANZ株式会社
東京都港区東新橋2丁目7−3 昭和アステック1号館 4階
TEL:03-4500-0555
*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。