メンタルヘルス
死
自殺願望ある友人にどういう言葉をかけてあげればいいのか分からない。
神奈川県横浜市南区在住E様
掲載日：2023/12/17
自殺願望がある人にどんな言葉をかけてあげるのがいいのでしょうか？
その子とは学生時代の同期で、しばらく会ってないのですが、最近LINEが来てやりとりしていました。あまり頻繁に連絡を取り合う仲ではないのですが、頼れる人が彼女の周りにはいない感じです。
今度会う約束をしているのですが、どんな言葉をかけてあげればいいか、私の言ったことが負の影響を与えてしまわないか不安です。識者の皆様良きご指導お願いします。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
足立区民のミカタがお答えします
足立区民のミカタがお答えします
（公財）仏教伝道協会
仏教研究者
金澤 豊
ご相談ありがとうございます。
「〇〇〇〇」という言葉をかけてあげてください。というアドバイスはできません。
しかし、何もできないからといって絶望する必要はありません。
シシリー・ソンダースというイギリスのお医者さんは not doing, but being 「何かできなくても、居ること（寄り添うこと）はできる」という言葉を残されました。
私から提案できることは、声をかけるというより、彼女の気持ちを受け取ってあげてください。
「辛い」のか「しんどい」のか「消えてしまいたい」のか。
その気持ちを受けて、あなたから出る言葉は、あなたにしかわからないでしょう。
ひょっとすると言葉ではなく、沈黙かもしれませんし、落涙かもしれません。
その場やその話題から逃げず、限られた時間かもしれませんが、そばに居てあげること。
あなたの存在をただ感じてもらえれば、それはきっと彼女の力になると思います。
仏教
1980年京都府生まれ。浄土真宗本願寺派僧侶で仏教研究者。博士（文学）。専門は「インド仏教」「宗教者の社会貢献」。温泉入浴指導員。
浄土真宗本願寺派総合研究所、龍谷大学大学院実践真宗学研究科を経て、（公財）仏教伝道協会職員。武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員。
論文に「苦悩を抱える人々と共に居るということ」（宗教者災害支援連絡会編『災害支援ハンド ブック 宗教者の実践とその協働』春秋社)他。
金澤 豊 先生 にメール相談する
ご質問を多く頂いています。回答には時間がかかる場合があります。