6月22日(土)より名作展「いつか夢見た桃源郷 川端龍子の戦後の作品から」を開催!

会期:2024年6月22日(土)~8月12日(月・祝)
会場:大田区立龍子記念館(東京都大田区中央4-2-1)

 日本画家・川端龍子(1885-1966)は、大画面に豪放な筆致で観る者に強烈な印象を与える作品で知られています。その一方、物語性のあふれる作品や、豊かな想像力で描き上げた幻想的な光景、そして、やさしいまなざしが表された作品等、多彩な作品を残しています。
 龍子の戦後の制作は、戦前、戦中の緊張感の高まっていった時代とは一転し、微笑ましいユーモアに満ちた世界が表された作品が多いのが特徴的です。俳句の歳時記で春の部にある「獺の祭」から構想した《獺祭》(1949年)には愛らしくおどけた表情のカワウソが描かれ、《沼の饗宴》(1950年)では、キツネの嫁入りならぬ、カッパの嫁入りがコミカルに表され、その後、龍子が取り組み続けるカッパ・シリーズに展開されていきました。また、水の揺らぎと理想の温泉郷を表した《翡翠(かわせみ)》(1951年)では、「河童の湯治といった風体の自分であるが、泰西名画で見るニンフ(精霊)の美女」を夢想したとも語っています。
 龍子の戦後の製作において表された明るく健康的で楽しげな様子は、まさに俗界から離れた桃源郷のような光景と言えるでしょう。本展では、平和で豊かな社会をめざした戦後日本において、「大衆の精神的享楽」となる絵画表現を追求した龍子の晩年の思想と制作にせまります。

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6 いいね! ('24/05/15 22:01 時点)