まちの仕事人インタビュー
大田区に人とモノを集める
大田区議会議員 日本維新の会 宮﨑 かずま (みやざき かずま) さん インタビュー

1997年生まれ。大学生のときに大田区へ転入し、大田区の魅力にどっぷりハマる。次第に大田区の魅力を世間に広めたいと考えるようになり『大田区若者会議』を設立。  その後、大田区内の企業や行政と絡む中で、もっと本格的に大田区の力になりたいと決意し、2022年に日本維新の会より大田区議会議員選挙へ初出馬し最年少での初当選を果たす。趣味は銭湯と中華料理屋めぐり、サイクリング。

結果でアピールする政治家を目指して

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

大田区池上に引っ越してきて、街の魅力にすっかりハマってしまったことがきっかけです。元々“銭湯”と“中華”が好きだったこともあり、蒲田を中心に大田区内を散策しまくりましたね。また自転車に乗ることも好きなので、多摩川沿いは一番のお気に入りのサイクリングコース。羽田空港は、その場にいるだけでワクワクするので、特に目的が無くてもつい足が向かってしまいます。私にとって魅力しか目に映らない大田区ですが、友人にその話をするとあまり良い反応がありません。「犯罪が多い街でしょ」「あまりキレイではないイメージ」など、残念ながらネガティブな反応の方が多かったのです。そこで、自分が好きになったものは、周りの人にも好きになってもらいたいと考え、29歳以下のメンバーを集めて『大田区若者会議』を立ち上げ、“若者”に焦点を当てたユニークな活動を通して、大田区の地域推進・活性化・PR活動を行ってきました。大田区のビーチを活用した星空上映会や、ビーチのクリーン活動、区内の温泉の取材や、大田区で作られた伝統野菜のマルシェの開催など、ボツの企画を含めると本当にたくさんのアイデアを出しましたね。次第に「もっと本格的に大田区を良くする活動を行いたい」と考えるようになり、この活動を通じて知り合った日本維新の会に所属している都議会議員さんとのご縁で、区議会議員選挙に出馬することになりました。とはいえ、出馬を決めて候補者公募へ応募し、日本維新の会から内定を受けたのは投票日の約1ヶ月前と、選挙活動に充てられる時間は非常に短かったので大変でしたね。何度も始発から終電まで立ち、みなさんに自分の想いを届けました。この期間で全力を出し切ったことで悔いなく迎えられた投票日、みなさんの後押しもあり最年少議員として当選することが出来ました。もちろん、この結果は自分ひとりの力ではありません。日本維新の会への期待や、“若者”への期待票が数多く入っていることを自覚しています。それらの期待を超える活動をすべく、議員として日々成長し、行動を重ねています。


どのような政策をかかげていますか?

1つは『大田区を活性化させ、人・モノが集まる街にする』という政策を進めています。元々若者会議でやっていたことの延長線上にあるものなので、スムーズに取り組むことができています。とはいえ、まだまだ私は議員としても若く、経験不足がいなめません。そこで、時間がある限り大田区内を練り歩き、大田区を少しでも良くするための気づきと、それを結果に繋げる行動を意識しています。例えば、私の大好きな羽田空港の第3ターミナル内には、東京観光情報センターという場所があり、そこに大田区をPRするためのブースがあります。先日立ち寄ったところ、特に興味を持っている観光客もおらず、設置されているモニターは、故障していたのか真っ黒の画面のまま。「これでは、大田区の魅力は伝えきれない!」と思い、すぐに区役所内の担当者に連絡を取り、改善に向けて動いてもらいました。もう少しすると、展示物も変わる予定となっていますので、是非羽田空港に立ち寄られた際には足を運んでみてください。私は結果主義者でもあるので、「視察に行きました」「問題提起しました」というだけでは終わらせたくないのです。気づきから行動し、結果でアピールできる政治家を目指しています。



また『身を切る改革・区政の透明化の断行』という政策に取り組んでいます。議員になって改めて感じたことが、議員が多すぎることで、合意形成に時間がかかり、結果的に区政を進めるスピード感が落ちているということ。そこで、議員定数の削減を訴えています。決して他の議員さんがダメということではありません。周りは尊敬できる人や、すごい人ばかりで、私も日々学ばせていただいています。一方で、この提案に反対する「議員を減らすことで民意が拾えなくなる」という意見には疑問を持っています。現在はSNSなどを活用することで、リアルタイムに区民のみなさんの意見や考えを知ることができますからね。その他にも『子育て・教育への徹底投資』『行政サービスのデジタル化推進』について政策を進められるよう取り組んでいます。


大田区はもっと良い区になれる

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

政治家として区政をより良い方向に動かせる力を得たいと考えています。正直、議員になれば何でもできると思っていましたが、実際は1人の力ではほぼ何も変えることができません。その取り組みの規模が大きければ大きいほど、周りの議員の協力が欠かせないことが良く分かりました。もちろん、強引に説得するのではなく、心の底から納得してもらう必要がありますから、今は他会派の議員と話す機会を増やし、それぞれの考えを伺ったうえで、意見交換を重ねています。また、区内の劣化した消火器を取り換えるなどの小さな取り組みであれば、私の権限で進めることもできるため、気づき次第すぐに改善を進めていきます。これからも、もっともっと大田区の人と意見交換を行い、積極的に絡んでいきたいですね。地域の集まりなど、みなさんとやり取りができる場がありましたら、積極的に参加しますので、お気軽にお声掛けください。大田区を日本で一番良い場所にすべくこれからも走り続けます。


インタビュー後記

明確なビジョンを持ち、現在位置を把握したうえで軌道修正しながら、ゴールに向けて行動していく様子は、ベンチャー企業のスタイルに近い。聞けば、大学入学前より不動産会社経営を始めた経験があるとのこと。経営者としての感覚を持ちつつ、一歩ずつ前に進みながら全力で区政に取り組む宮﨑さんは、大田区の未来を託せる若者の一人だ。

お問い合わせ

名前:宮﨑かずま

住所:大田区蒲田5-13-14(大田区役所10階)

電話:080-3868-3091

HP:https://miyazaki-ota.com

*ご相談の際は、『大田区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。