桜の季節も満開を過ぎ、まもなく新緑の季節がやってきます。

まだまだ桜吹雪が美しい見頃ではありますが、

今日はあえて桜を一本も植えていない公園にまつわるをご紹介したいと思います。

  

JR京浜東北線で蒲田から川崎駅への車窓を眺めると、タイヤで創られた大きな怪獣のオブジェが目に飛び込んできます。

今ではすっかり地域の馴染みの景色となっていますが、初めて見た人はかなり驚くことでしょう。

この西六郷公園(通称 タイヤ公園)は、タイヤを使った遊具を数多く置かれていることで有名な公園。

特に子ども達には人気があり、普段なら日を問わず賑わっています。

 

こんなに人気のある公園ならば、春は桜を眺めながらピクニックも楽しそうなものですが、実はこのタイヤ公園には桜の木が一本も無いのです!


噂の真相

管理人の方にお話を伺ったところ…

「桜を植えると葉桜になった際に毛虫が発生しやすい為、利用者に被害の無いよう桜は避けた。そういった過ごしやすさも考えながら草花を植えている。」

と話してくれました。

 

確かに タイヤは中が温まりやすい上に空洞で、虫達にとってはとても居心地が良さそうです。

薄着で遊ぶようになるこの季節、大部分が砂場のようになっているこの公園では素足で走り回る子も多く、もし毛虫がいたらと思うと…安心して遊ばせられませんよね。

 

この噂はもう数年前に聞いたものですが、それ以来タイヤ公園の植物に意識を置くと色々な発見がありました。

例えば、園内に数本植えてある桃の木…見た目が桜に似ていますが人を刺すような害虫は付きにくいそうです。

また、チューリップやアイスランドポピーなど桜に代わる春の代表花が季節を楽しませてくれることなど…

園内の植物は見た目の美しさだけではなく、植物の特性と公園の特性を生かしながら利用者の目を楽しませてくれているのですね。

 

普段なかなか気付かないところでの配慮に心が温まる葉桜の季節の小話でした。

 

取材:千葉真理

タイヤ公園

〒144-0056 東京都大田区西六郷1-6-1