本日は、第43回大阪都市景観建築賞（愛称 大阪まちなみ賞）で『大阪市長賞』を受賞した、『三栄建設鉄構事業本部新事務所』をご紹介します。


『三栄建設鉄構事業本部新事務所』

【審査講評】第43回審査委員　藤本英子
まちと、ものづくりの現場の新たな関係性をつくり出しているこの事業所は、鉄骨製作現場のクレーンを奥に見せながら、前面の大正通りに面して歩道沿いにしっかり緑地帯をとり、事務所棟の外壁を壁面、ガラス面とを見事に取り合いながら、変化ある空間構成が外部に滲み出ている。
前面に広がる1650㎡の芝生広場が、見事に手入れされ思わず手触りを確認した。
隣接する北側の住宅への配慮では、お社のある小さな鎮守の森を活かす。
夜間は外部から見え隠れする事務所内の活動が、実に美しい場として滲み出す。
入り口の門扉横にある社名サインでは、製造する鉄骨を抜いた文字で、ものづくりの現場を表している。

・建築位置：大阪市大正区南恩加島6-2-21
・完成年月：2020 年10 月
・主用途：事務所
・建築主：㈱三栄建設
・設計者：㈱竹中工務店
・施工者：㈱竹中工務店
撮影者：母倉知樹　

※受賞作品写真の著作権は撮影者にあります。
当該写真を著作権者の許託を得ずに転載、複製、転用等を行うことは禁止されています。

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