まちの仕事人インタビュー
人生は歯から変えられる
アーク歯科・矯正歯科 院長 吉田 哲也 (よしだ てつや) さん インタビュー

1966年生まれ。千葉県出身。東京歯科大学を卒業後、矯正歯科専門開業医で3年間の勤務を経て、1997年にアーク歯科・矯正歯科を開業。趣味はマラソンとゴルフ。

健康意識の高い東横線沿線で

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

祖父、父と2代続く歯科医の家系に育ったため、自分も自然と歯科医を目指していました。歯科大学に入学し、専攻を選ぶ中で、「大学を卒業後も、新しい技術を身につけられる“矯正治療”は飽きないよ!」とアドバイスをいただき、矯正歯科の道を歩むことを決意。大学卒業後は、歯の裏側にブラケット(金属の装置)を装着するワイヤー矯正である、『舌側矯正』を行っている矯正歯科専門開業医の元で働き、現場での経験を積みました。勤務から約3年後、自分の技術を多くの人の役に立てるべく「学芸大学駅」周辺での開業を決意。当時から東横線沿線に住む人は、健康への意識が高く、歯科治療についても理解があると感じていたので、開業するのであれば沿線のどこかという考えはありました。いきなり行列ができるほど患者さんが来たという訳ではありませんが、ありがたいことに、口コミやホームページを見て訪ねてくれる患者さんは年々増え、現在に至っています。

仕事の特徴は、どのような点にありますか?

当院の名称にも含まれる『矯正治療』は、私の技術と知識を存分に患者さんへ提供できる治療です。当院で扱っているものは、歯面にブラケットをつける「メタル」「セラミック」という通常の矯正に加え、歯の裏側にブラケットをつける「リンガル」と、ブラケットが不要の「マウスピース矯正」。それぞれにメリットとデメリットがあり、歯の型やかみ合わせの状態に加え、あごの骨の大きさや年齢などにより、効果の出やすい治療方法は変わるため、一概にどの治療が良いとは言えません。一般的には、成人は歯の動きが遅く、子どもは歯の動きが早い傾向がありますね。また、矯正装置を外した後に、後戻りを防止することも大切な治療の一つ。定期的に来院していただきながら、理想的な位置に歯が定着するまで治療を続けます。その他、『むし歯予防』も重点を置いている治療の1つ。むし歯は歯磨きだけで完全には防ぎきれません。例えば「食生活の改善」も、むし歯予防に効果があります。砂糖をなるべく控えたり、食べる時に、だらだらと食べないことも大切なのです。


患者さんに寄り添った矯正治療

どんな患者さんが多いですか?

半分は『矯正治療』、もう半分は『一般治療』や『予防』でいらっしゃいます。『歯列矯正』にいらっしゃる方は、開院当初は司会者やモデル、客室乗務員など、人前に出るお仕事をされている人が多かったですが、現在は一般の方も数多くいらっしゃいます。数年前までは、歯列矯正をしていることが周りから分かりにくい舌側矯正を希望される患者さんが多かったですが、コロナ禍でマスクをつけるようになったことで、通常の矯正を選ばれる患者さんも増えました。全体としては20代~40代が中心で、女性が少し多いです。長く続けていたことで、親子で矯正治療を担当させていただいた患者さんも増えてきましたね。また、最近は『一般治療』をした患者さんが、そのまま『予防』のために通い続けていただくケースも増えています。むし歯や歯周病を予防するには、定期的な検診が重要。例えば、年1回のレントゲン検査を続けるだけでも、歯の状況の変化が分かり、将来のむし歯や歯周病を防ぐことができます。顔の周りをいじられるのは正直怖いと思いますが、理想は3ヵ月、どんなに長くても1年に1回は検査することをおススメしています。

仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。

歯科治療は専門用語を使うことが多いため、できるだけ治療について“分かりやすく説明する”ことで患者さんに少しでも安心してもらうように心がけています。それぞれの治療にはメリットとデメリットがあります。それぞれを説明したうえで、私なりのおススメの治療をご案内したうえで、それ以上押し付けることはなく、最終的には患者さんにすべてを決めていただいています。矯正治療は患者さんとの付き合いが長くなりがちです。中には、矯正治療後に歯並びがキレイになったことで自信がつき、「結婚できました!」と、報告してくれる患者さんも。このように私は“歯で人生が変わる”と考えています。例えば矯正治療をすると、自分で見た目の違いを意識するようになることはもちろん、それ以上に周りの人からの見られ方が変わる。一般治療や予防であっても、将来のむし歯や歯周病を押さえることで、健康で長生きすることに繋がる。これからも、歯の治療を通して患者さんの人生を上向きに変えるサポートをしていきたいと考えています。


インタビュー後記

東横線沿線で、患者さんに寄り添った治療を続ける吉田さんは、地域の人だけでなく遠方の人からも支持を受ける歯科医だ。一般治療では、即日でセラミック製の修復物を制作できる3Dスキャナと3Dプリンターなどを使った、最先端の機器による治療も可能。健康に高い意識を持ったなら、まずは口の中からチェックすることをお薦めしたい。

お問い合わせ

名前:アーク歯科・矯正歯科

住所:東京都目黒区鷹番2‐19‐3大伴ビルⅦ3F

電話:03-3760-9191

Mail:info@arc-d.com

HP:http://www.arc-d.com

*ご相談の際は、『目黒区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。