まちの仕事人インタビュー
地域の魅力発信!下町探偵団団長が今日も行く
秀文社印刷株式会社 代表取締役 鈴木 祥元 () さん インタビュー

江東区出身。

秀文社印刷2代目社長。

20年前からライフワークとして地域の魅力発信サイト「下町探偵団」運営。

現在では様々なSNSを利用して下町探偵団として地域の魅力を発信し続けている。

これまでの経歴を教えてください。

この会社は初代である父が創業しました。昔からの家内工業というのは下が工場で上が住居というのはよくある形ですからね、仕事としてはよく見ていたし手伝ってもいたので勝手は理解していました。私は3人兄弟の長男でしたが、後継者として世襲制が決まっていたわけでもないし、元来自由な気質なものですから継ごうという意志があったわけではありません。ですから、大学卒業後は永住するつもりで渡米しました。しかし実際は若者が暗に考えるほど甘くありませんのでわずか1年で帰国しましたけどね(笑)その後は別の印刷会社で5年ほど働いて結局父の会社に戻ることになりました。その後は私夫婦と弟夫婦で仕事をしていたので社長職を継ぐことになりました。

自由気質だったとおっしゃっていますが、仕事に思い入れやこだわりを持つようになったきっかけはありますか?

大きなきっかけがあったわけではありません。仕事を続くけて行く中で上手くいったり、大きな仕事を頂いたりしていったときに仕事に対する喜びを得てきたのだと思います。今も昔も、若者の心はそう変わらないものです。どういうきっかけで仕事をしても、紆余曲折ありながら思い入れもこだわりも作り上げられてきたと実感しますね。


私が生まれる1年前にこの会社ができていますので、私の人生はこの会社とともにあるようなものです。そう考えると感慨深い。今後も次の世代に受け継がれていく中で、地域の方のお役に立てるような会社として在り続けてくれたらと思います。

鈴木社長のライフワークとして下町探偵団という地域の魅力を発信する活動をされているようですが、どういったものなのか教えてください。

私の生活圏である江東区や墨田区を含むこの周辺地域の情報発信サイトです。20年ほど前から始めたのですが当時はポータルサイトのようなWebサイトでした。当時ホームページを作るというのが流行でしたから自分で何か情報発信してみたいというのがきっかけです。とりあえず地域の面白い場所や店を発信してみるかという単純な発想で始めたのですが、今では私のライフワークになっています。


現在ではFacebookやInstagramで情報発信しています。すべて私が取材をし、サイトも運営し発信も行っています。下町は風情があって観光場所も多いし、いいお店なんかもたくさんあります。そうしたスポットを地元でずっと住み暮らす私の目を通して魅力を発信し続けています。Facebookでは11000人、Instagramで4000人強のフォロワーがいます。地道に活動していくとファンが付くんですね(笑)Facebookでは投稿が5000回を超えていますから、それなりに頑張っていると思います。現在はYoutubeで動画配信もしていますので是非ご視聴いただきたいと思います。こんな活動を続けていきますと、地域のことに関して非常に詳しくなりますので区役所からお仕事を依頼されることなんかもあるんです。


また、オンラインでの発信ばかりでは下町の人情というものを知る機会がありませんので、実際に人が直接会って遊べるようなイベントも行っています。近くの神社にもご協力いただいてベーゴマ大会なんかもやったりするんですけど、意外と6歳くらいの子供が優勝しちゃったりして非常に盛り上がるんですよね。それ以外にも深川で、障害を持たれている方が描いた絵を展示しようという大きめのイベントがあるのですが、こうしたものにも関わらせていただいています。色々なところからお呼びが掛かって伺うようになりましたのでありがたく思っています。そうしたイベントも発信していますので、ご興味がある方は是非下町探偵団でご覧いただければと思います。

下町の魅力とはどんなところにありますか?

私も根本には下町気質があります。コロナで出来ない時期はありましたが、この時期はお神輿を担ぎ始めるわけです。8月は毎週どこかでお神輿を担ぐようなまつりが開催されます。そうした気質は私にも、この周辺の地域にも根付いています。やはりこうしたお祭りは一体感が生まれるんですね。神輿を担ぐというのはその最たるものなんじゃないでしょうか。地域の人は多くの方がこの時期を楽しみにされていらっしゃいますしね。


そうした人間関係の中ではぐくまれた街ですから、魅力あふれる観光地や飲食店が数多くあります。勿論いいところばかりではありませんが、それも魅力じゃないですかね。下町の親父は頑固だけど、懐に入れば人情味に溢れている。この辺の地域も何だかそんな気質を持っているんじゃないかな。

今後の展望や夢を教えてください。

最近では私以外にも地域の魅力を発信しようという方がいらっしゃってそうした動きが活発になってきているように思います。昔はね、私もプライドをもってやっていたから負けないぞという気持ちでやっていましたけれども、そんな私も還暦を過ぎてしまいました。様々な人が地域を盛り上げようとしていることは本当にいいことだと思っています。


そんな私ですが、これから最後に一つやってみたいことがあります。60年以上ここで住み暮らし、20年情報発信してきましたので、様々なところに飲み友達がいます。そして、地域ごとに素晴らしい居酒屋がたくさんあります。そんな友人たちと一緒に下町探偵団のエリアの最高の飲み屋トップ100を選ぼうと思っています。下町探偵団式ミシュランガイドみたいなイメージでしょうか(笑)店の選定は着々と進んでいるんですが、そうした情報発信をしていいかどうかはお店には確認をしていませんのでそれはこれからということになります。楽しくこの地域の情報発信をしていくという意味では個人的にもすごく興味を持って取り組んでいます。


今後もこうした発信を通して、私を育ててくれたこの地域に恩返しをして行けたらいいなと思っています。


熱く夢を語る鈴木社長


インタビュー後記

インタビュー冒頭には、ご自身でもおっしゃっていた下町の頑固おやじがそのまま雰囲気にも表れていたため、どうなってしまうのだろうと思いました(笑)取材をしていると本当に親しみやすい笑顔で様々なことを教えていただきました。とにかく地域の魅力の発信がライフワークであるのだなと感じましたし、実際にYoutubeの動画を拝見しましたけど、とにかく面白い!これだけの情報発信を一人で続けてこられたというのは頭が下がります。シンプルに動画や情報発信サイトとしても面白いのですが、それを基に散策に出かけられることをお勧めします。これから作成されるという下町探偵団式ミシュランガイド(のようなもの)も非常に楽しみですね。これからのご活躍に期待しております!

お問い合わせ

秀文社印刷株式会社

〒135-0007

東京都江東区新大橋1-11-11

HP:https://www.shitamachi.net/syubunsya


下町探偵団

団長  鈴木祥元

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*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。