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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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先週木曜日(10/7)のよる10時41分。

突如襲った首都圏の地震。

イヤな横揺れでしたよね。

翌日の金曜日は朝から電車が遅延して

午後まで混乱が続きましたね。

3・11の記憶がよみがえります。

 

 

最近、やたらよく聴く

「パーパス」

という流行りビジネスワードがあります。

パーパスとは「会社の目的」である、と。

経営上で一番重要なのが

「会社の目的(パーパス)」であると。

 

 

仕事柄、かなりの会社を目撃しましたが

多くの会社で起きるのが、

パーパスが手段になってしまう、

事業がいつの間にか手段に置き換わる、

という現象ですね。

なぜか一生懸命やればやるほど、

そうなっている印象を持ちますね。

 

 

【典型的な事例】

A社の経営陣は、生産性向上とコストダウンを

旗印に、積極的にアウトソーシング(業務の外部化)

を決定。

本社の管理本部長は、

「こうしたときこそ、スタッフ部門が率先垂範しろ!」

「管理本部の全部署についてアウトソーシング進捗

を測定し、公開する!」


1年も経つと、数字は横ばいに。

「もっと進められるところは進めろ!管理部門に対する

社内の目は厳しいんだ!」

数字を競うように、次々とアウトソースを進めていく。


数カ月後。給与の振込で次々にミスが発生。

社員が給与明細を信じられなくなる、という

最悪の事態に。

また研修のほとんどを外部化したことについても

社内で不満が大きい。新人の育成が最近うまく

いっていないことが散見されるようになった。



こういう企業、実は多いんですよね。

トップも熱くなり、目的を忘れて突っ走って

失敗する。

プロジェクトも一緒です。

特に新規プロジェクトは危ない(笑)。

いつの間にか、違う路線で盛り上がっていたり。


目的、パーパスもいいけれど、

絶えず、フィードバックすることが不可欠です。

自社の在り方、世界観に合っているのか、を。

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp