まちの仕事人インタビュー
労働問題や離婚問題でお困りの方に寄り添える弁護士に
リバティ・ベル法律事務所 代表弁護士 籾山 善臣 (もみやま よしとみ) さん インタビュー

神奈川県弁護士会所属。

不当解雇や残業代請求、退職勧奨対応等の労働問題、離婚・男女問題、企業法務など数多く担当している。

労働問題に関する問い合わせは月間100件以上あり(令和3年10月現在)。

誰でも気軽に相談できる敷居の低い弁護士を目指し、依頼者に寄り添った、クライアントファーストな弁護活動を心掛けている。

持ち前のフットワークの軽さにより、スピーディーな対応が可能。


【著書】長時間残業・不当解雇・パワハラに立ち向かう!ブラック企業に負けない3つの方法


【連載】幻冬舎ゴールドオンライン:不当解雇、残業未払い、労働災害…弁護士が教える「身近な法律」

弁護士を目指すきっかけを教えてください。

法学部進学時点では弁護士を目指しているわけではありませんでした。実際に勉強していると法律は面白かったです。周囲に弁護士の方が多く、実際にお仕事を見させていただいたというのが実際に目指すきっかけになりました。依頼者の一番身近にいるのが弁護士です。困っている方々の顔を見ると、不安な表情からどんどん明るく変化していくんです。そんな姿を見ていると、非常にやりがいを感じましたので弁護士を目指すことにしました。

お仕事内容を教えてください。

人事労務と離婚問題を多く取り扱っています。労働問題で多いのは、解雇された労働者の方からのご相談です。法律や日々の生活に対するご助言をしながら解決までサポートしていきます。弊所は業界では珍しい方で、企業側からのご相談、労働者側からのご相談ともにお受けしております。企業VS労働者という構図も、一昔前よりは薄れてきているように思いますね。一般的にはどちらかの専門という形式をとっている事務所がほとんどだと思います。弊所は大変ありがたいことに、どちらの側からも紹介でご依頼をいただいております。

こだわりや特徴を教えてください。

弊所は小規模な事務所です。弁護士が2人しかおりませんので、数よりも一つの案件に対して細かい配慮をしながら取り組んでおります。オーダーメイド型ということになりますでしょうか。人事労務の案件において企業・労働側のいずれからでもご依頼を頂戴するというのも特徴と言えると思います。

印象に残るエピソードはありますか?

訴訟手続きは、一般的に法廷での書類手続きの方が主業務であり、非常に地味なものが多いです。一方で労働事件というのは労働審判という手続きがあります。これは、当事者・相手方と、弁護士、裁判官、審判員が一堂に会して、その場で質問の応酬をし、解決策を模索していくというものです。ドラマの交渉の一場面だと想像していただくと良いかもしれません。


私はこの労働審判の取り扱いが割合として高く、依頼者の多くが不安で前日寝られなかったと言われます。一緒に進めていくうちに、安堵の表情に変わっていくのが印象的です。通常の訴訟は代理人だけが出頭することがほとんどです。労働審判は依頼者と同席しますので、コミュニケーションを取りながら進めていく分、進捗を確認しやすくご安心いただけるのだと思います。また、スピーディに展開していきますので、不安に思われていた分あっという間に終わったという感想も耳にします。


苦い印象だと、労働者側が退職届にサインしてしまうと、後から無理やり書かされましたと訴えてもかなりドライな対応を余儀なくされてしまうんですね。この時は訴訟しても難しいですとお伝えするのですが、結果が出る際はわかっていても心情としては苦しいですね。

今後の展望をお聞かせください。

ご相談をたくさんいただいている状況ですが、現状事務所としては2人しか弁護士がおりません。様々なご依頼に対応できるように弁護士を増やし,

適切なサービス提供が出来るようにしていきたいと思います。もし今回の記事をご覧いただいて共感できたという方がいらっしゃいましたら是非弊所で働いてみませんか?


休みの日はどのようにお過ごしですか?

昨年の10月に娘が生まれました。本当にかわいいのでもっと休みの時間が欲しいくらいですよ。手が空いた時は家の近くの動物園に連れて行ったりしています。最近は「ママ」というようになったのですが、私のことも「ママ」というので複雑な気持ちです(笑)

読者メッセージをお願いします。

示談書や退職届、退職合意書についてはその場ではサインをせずに一度持ち帰るようにしてください。どうしても不安な際は弁護士にご相談されることをお勧めいたします。


※記事の内容はインタビュー時点(令和5年8月1日)のものです。

インタビュー後記

弁護士さんの方のインタビューをしておりますと、お仕事から抱くイメージとはかけ離れた人物像が透けて見えるので個人的に大変好きなインタビューです。今回の籾山さんも大変明るく、人間味に溢れた方でした。まだお年も若く、昨年生まれた娘さんとの大切な時間を確保するために日夜お仕事に精を出されています。印象的なお話として、労働者側と企業側のいずれからもご紹介いただくとのこと。インタビュワーとしては、籾山さんのお人柄がそうさせるのだろうなと納得しました。これから、さらに弁護士の数を増やし、もっとたくさんの人、企業のお役に立ちたいとのこと。籾山さんと一緒に働きたいという方は是非リバティ・ベルにご連絡ください。

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