
1993年、神奈川県生まれ。広告代理店にて、広告運用などに関わった後、株式会社KASHIKAへ入社。2024年に代表取締役へ就任。趣味はサーフィンと筋トレ。
広告効果を可視化して質を上げる

この仕事を始められたきっかけを教えてください。
広告代理店で働いていたときに、Twitter(現X)で現在の会社の創業者と出逢ったことがきっかけです。一緒に食事をする機会があり、彼から「会社を立ち上げないか?」と誘ってもらいました。当時は28歳。ちょうど「このまま、会社員でいて良いのかなぁ」と、将来のキャリアに悩んでいた時期で、創業者をリスペクトしていたこともあり、リスクを取って挑戦することを決意しました。私は、新卒で入社した会社で、プレッシャーとストレスに押しつぶされて、半年持たずに退職した経験があります。当時の同期はどんどん出世し、現在も活躍を続けていますね。自分も負けたくないという想いと、祖父が事業をやっていたため「自分もいつかは起業」という想いが重なったキャリアアップでした。前職の広告代理店では、仕事をすぐにキャッチアップし、半年後には部下を持つマネージャーになっていましたね。ロジックを考えたり数字を分析したりすることは、かなり得意なうえ、やり切る性格なので、寝ずに数字と向き合っていましたね。ゆくゆくは代表になる前提で株式会社KASHIKAの立ち上げから参画し、プロダクトとUIを朝から晩まで作り続けました。学生時代に公認会計士を目指していたこともあり、簿記の資格と知識もあったため、半年後には財務面も見るようになり、2024年2月には代表取締役に就任しました。
仕事の特徴はどのような点にありますか?
広告競合リサーチツール『動画広告分析Pro』は、Meta、TikTok、YouTube、yahoo!、googleなどの主要なWeb広告プラットフォームの数十億件以上の広告データを保有するサービスです。動画広告や静止画バナーを中心に、AIによる高度な分析機能と、充実のサポートで、効果的なWeb広告戦略を支援しています。サービスの開発者が全員広告代理店出身ということもあり、広告代理店の目線で必要なものが揃っていることが最大の特徴ですね。広告クリエイティブごとの予想消化金額(広告費用)も表示しているため、どんなクリエイティブやLPの広告効果が大きいかも瞬時に分かります。弊社は、AIが世の中に浸透する前から、日本全国に配信された無数の広告データを持っていたことも特徴の一つです。最近のAIでは手に入れることのできない、ネット上には無い過去のデータを活用し、より精度の高いアウトプットを行っています。ご利用金額はアカウント数によって変わりますが、月額66,000円~となっています。また、動画広告を出稿する前に、AIによる内容のチェックも可能です。例えば「痩せる」「体臭が無くなる」など、商品の効果効能に関するものなどは特に注意が必要です。そこで、動画やバナーの内容を文字起こししたうえで、薬機法や景品表示法に触れないかをAIにより判定。罰金やクレームが発生する前に未然に防いでいます。
広告業界を底上げするサービス

どんなお客さまが多いですか?
広告代理店が7割、広告主(事業主)が3割ですね。利用企業はこれまでに累計2,000社以上。広告などは一切出しておらず、口コミのみで集客していますが、現在も月間数十社~100社以上の新規利用があります。広告主の業界としては、EC系や美容クリニック系が多いですね。「Web広告」は集客手段の1つにすぎません。弊社では他にも「インフルエンサーの活用」や「オフラインのイベント」のデータも蓄積しており「Web広告」と合わせてAIによる広告出稿の最適なバランスのポートフォリオが分かります。サービスの利用方法については、毎月のオンライン勉強会に加えて、スタッフが回答するチャットでサポートしています。最近では、『動画広告分析Pro』のデータを活用した社内教育を行っている企業もあります。効果の出ている動画が分かるため、そのロジックを分析することで、クリエイターの教育に繋がっているそうです。Web広告の可視化により、広告の質が上がることは、嬉しい限りですね。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
サービスはロジックやAIなどの活用を行っていますが、仕事では“人と人とのコミュニケーション”を大切にしています。弊社のスタッフは20人いますが、平均年齢は26歳くらいで、最年少は19歳のエンジニアです。社員一人一人のやりたいことを聞き、会社としてやるべきことに落とし込むことで、モチベーションの高い状態で事業を継続しています。特にエンジニアは、20代の若くて優秀な方がたくさん活躍しています。一緒に働くエンジニア仲間も募集していますので、興味を持っていただけたなら、お気軽にご連絡ください。業界的には、広告主の社内に広告代理店のような機能を持つ部署も増えており、広告代理業もどんどん形が変わっていくことが想定されます。またAIの活用も広がっており、これらの影響も含めた業界の未来にも興味は尽きないですね。これからも、より効果的な広告が世の中に広がるように、AIを絡めた分析を進めていきます。

インタビュー後記
Web広告単体の効果は、出稿額とクリック数などから導き出すことができるが、成果を得られた理由は、他の広告を分析しないと分からない。『動画広告分析Pro』は、他の広告の出稿状況だけでなく、コンテンツの中身まで分析ができるため、クリエイティブの本質に迫り、Web広告をブラッシュアップできる最高のサービスだ。
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