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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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某エアライン企業は急激な業績悪化のため、

社員を数千人規模で出向させて人件費負担を

回避しようとしています。


社員の出向先相談を受けて、

あるお客様企業におつなぎしていた時、

ふっとコロナショックのさなか読んでいた

雑誌を思い出したので、

早速読みなおしました。


「週刊ダイヤモンド2020年6月20日号

コロナ倒産連鎖 衣・食・住 存亡ランキング」



固定費率の高さとコロナ倒産件数は比例する、

と解説してあり(P26)、

コロナ倒産の227件のうち


業  種  倒産件数  固定比率

ホテル・旅館  40件  70.0%

飲 食 店  30件  62.1%

アパレル  17件  44.2%

食品製造  15件  36.6%



出典:週刊ダイヤモンド2020年6月20日号


要するに、固定比率の高い業種が

倒産リスクが高いですよ!ということです。


俗に言われる「腰高企業」ですよね。


注)こしだか【腰高

    腰の位置を十分に下げないで、

    姿勢が不安定なさま。

  「力士が―に寄り進む」


腰高企業とは、固定費率が高い企業

のことです。


昔、大物経営者に


「石塚クン。腰高企業と一本足打法の会社は

気をつけなさい。」


と教えてもらいました。

一本足打法とは主事業が売上・収益のほとんど

を占める会社。

関連比率の少ない会社のことです。

※参考:第13回 ビジネスの黄金率を考えてみる


週刊ダイヤモンドのこの号に登場する企業は

みなついこの間まで絶好調だったところばかりです。


「得意の時、失敗の原因をつくる」とは

よく言ったものです。

つくづく考えさせられました。



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp