まちの仕事人インタビュー
全ての男性をカッコよく
株式会社ビューティーウェア 代表取締役 末金康宏 (すえかねやすひろ) さん インタビュー


日本美容専門学校卒

某有名美容室に勤務

(株)ビューティーウェアを設立

男性に特化し美容をもっと身近に

美容師になったきっかけは?

中学生ごろから自分の髪の毛をセットしたりするのは好きで、高校生の時には同級生の髪を切ってました(笑)しかも同級生には評判良かったんですよ。

それで、校内で噂になり末金に切ってもらったらカッコ良くなるよ!ということでかなりの数切ってました(笑)髪を切るのは楽しかったし、喜んでもらえるし、その時に美容師になろうと思いましたね。


美容師になってみてどうでしたか?


実は最初に就職した代官山の美容室を3ヶ月で辞めてしまって、この先別の仕事につくか美容師にまたなるかってこと考えてたんです。

その時フランフラン(雑貨)の内定もらってたんですけど、姉の知り合いが日本で1番カットの技術が厳しい美容室(名前はちょっと言えないんですけど)で働いてるから来ないかって声かけてくれて。それで美容師としてもういっちょ頑張ってみるかって思ってその美容室に入りました。(筆者も元美容師なのでそのサロンを知っていますが日本にアメリカからカットの理論を持ち込み日本人のカット技術を確立した方が開業した超有名美容室です。日本のカット技術を向上させた人物、そしてサロンと言っても過言ではありません。)

入社したは良いものの、その日々は厳しいの一言でした。何かの技術を極めるっていうんですから厳しくて当たり前なんですけどね。

当時のサロンの営業時間が10時〜21時で、練習は営業前の時間と営業後終電までみっちり練習してました。自分は練習嫌いだったんですけどね(笑)でもその時身につけた技術ってやっぱり凄かったんだなって離れてみて思います。

あの時日本一の技術を学べたこととその厳しい練習をして本当に良かったなと。

後進の教育にも力を入れています


その後独立されたそうですが、きっかけはなんですか?

美容師としても脂が乗ってきて、サロン業務以外にも講師として他企業にも技術を教えに行ってたんです。また日本だけじゃなく中国にも講師として招かれたりしてました。今思うとそれだけ技術が高く評価されてたんですね。

その当時は、アシスタントは早くスタイリスト(カットができる人)にスタイリストは上のランクのスタイリストに、そしてゆくゆくは店長にという美容師であれば誰もが抱く考えを自分も持っていました。

数百名の顧客を抱え充実したサロンワークの日々を送っていましたが、そこであるひとつの考えが湧いてきたんです。

「自分は今手の届く数百名にしか技術を提供できないな。」

自分が日本中全ての人を可愛く、カッコよく出来るわけじゃなくて限られた人しか幸せにできないんじゃないかと思ったんです。

それであれば、自分が今の日本の美容室のシステム自体を提供する側に回ったら、喜んでくれる人の数が増えるんじゃないかと。

そこで一念発起して独立することにしました。



独立してからは順調だったんでしょうか?

いえいえ、そんなことないですよ(笑)

最初は、自分で営業したある美容室チェーンのカット講師をしたり、面貸し(フリーの美容師が美容室の空いてるカット面を間借りして報酬を得る)の斡旋などをしてましたね。


実は今美容業界が抱えてる問題があると思っていてそれは、技術の喪失です。

アシスタントの時はひたすら技術!技術!って言われてひたすら技術を習得する事に重きを置くんです。そして晴れてスタイリストになると今度は急にお客様を連れてきなさい!と。

アシスタントの時はお客様を連れてくる、いわゆるマーケティングの勉強なんてこれっぽっちもしてないんです。そこでお客様を呼んで来れない美容師は2流、3流扱いです。そして辞めていく。

それは実力不足と言われても仕方ないのかもしれませんが、せっかく長い時間と労力をかけて培った美容技術がそこで無になるんです。辞めてしまうから。

それってもの凄く勿体ないし、美容業界にとっても大きな損失だと思うんです。


であれば、そのマーケティングを担う役割を自分が担おうと思ったんです。

それと共に美容室選びで置いてけぼりの男性顧客に役立つサービスも提供しようと思いました。


美容師とお客様の架け橋に

そこで、今末金社長が展開されてる美容サービスが始まるんですね?どういったサービスでしょうか?

はい。

今美容室に行くとなったら皆さんどのように調べて美容室を選ぶでしょうか?

そうです。殆どがホットペッパービューティです。

昔は口コミやよく見かける美容室に行ったものです。ですがネット社会が当たり前になり、美容室を検索するのが容易になったんです。

そこで覇権を取ったのが前述したホットペッパービューティです。

見てもらえれば分かるかもしれませんが、何か気づくことはないでしょうか?

そうです。女性に特化してるんです。当然美容室は女性のニーズの方が高いですからそうなるのも無理はありません。

このサービスにより女性の美容室選びは一気に多様性が上がったんではないかと思います。


では、男性はどうでしょう。


近年、男性の美容に対する意識も高まり、産業的にも男性美容系商品の市場も拡大の一途です。

ですが、男性もホットペッパービューティで選べなくもないですが、肩身は狭いものです。

そこで男性が美容室を選びやすいサービスに目をつけました。


「MENTAR(メンター)」https://mentar.jp/

という、サービスになります。

業界唯一、男性専用の美容室・理容室集客サイトです。

男性は場所と値段で美容室を選ぶというのがデータで出ています。そこで「MENTAR」では場所と値段でユーザーが検索をかけられるようになっています。

実は男性の意見として、ホットペッパーだと情報量が多すぎて何を基準に美容室を選んだらいいか分かりづらい、というお声を頂くんです。

なので、「MENTAR」は極力シンプルな作りにし、情報は場所、値段、美容室の雰囲気に絞っています。


もう一つの大きな特徴は、カットだけの値段で美容室に行けるシステムを作ったことです。

どういうことかというと、通常美容室に行けばシャンプー、カット、マッサージ、仕上げがセットになった料金で支払いが発生します。

これを切り分けることは出来ず、例えば4,000円を支払うという具合になる訳です。


人によっては「カットだけで良いのに・・」とか「ジャンプーとカットをしてもらいたいけどマッサージと仕上げは要らない」とか色々なご要望があるはずです。

ですが、これらの施術が一体化していると自分が必要としていない施術についての料金も取られる事になるのです。


そこで「MENTAR」から予約していただくと自分が希望する施術のみを提供してもらう事が可能です。そして、それによって顧客のコストパフォーマンスも上がり満足度も上がるという訳です。


つまりお客様の要望をお客様自身でカスタマイズ出来るのです。


確かにありそうでなかったシステムですね!?

はい、そうなんです。


この「MENTAR」を通して、まず美容師の集客を助けるということと、男性ユーザーの美容室選びに多様性を持ってもらえればと思います。





MENTARの今後の展開はどうなっていますか?

現在関東を中心に200店舗ほどの美容室と提携しています。ゆくゆくは全国に展開したいと考えております。

私が地道に営業してるんですけどね(笑)


末金社長の今後の目標をお願いします。

美容師がもっと技術に専念出来て、そして日本中の男性がカッコよくなるように「MENTAR」をもっと発展させて総合的美容インフラにしていきたいなと思います。

インタビュー後記

いつも爽やかな笑顔の末金社長。

私も元美容師だったこともあり末金社長との美容談義は楽しくもあり白熱しました。

そんな中で、末金社長の美容業界の未来を良くしていきたいという情熱は凄いものがありました。

今日本は少子高齢化により人口が減り、さらに美容室の数は飽和状態になっています。

美容室の経営は過渡期に差し掛かっているのです。

髪を切ることは誰もがすることです。なくてはならない産業です。

そんな産業が今後も発展し、そしてそこで働く美容師がそれまでに研鑽した素晴らしい技術を提供しながら稼げるようになって欲しいと末金社長は切に願っていました。

そんな末金社長が作った「MENTAR」が明日の美容業界を明るいものに変えていくのではないでしょうか?

お問い合わせ

株式会社ビューティーウェア

〒107-0062 東京都港区南青山3-8-40青山センタービル2F


「MENTAR」リンク

https://mentar.jp/


mail: info@beautywhere.co.jp



ご連絡の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。