まちの仕事人インタビュー
“伝わる”ビジネス英語を身につける
株式会社ジーワン・コミュニケーションズ 代表取締役CEO ホーマン ホーマン 由佳 (ほーまん ゆか) さん インタビュー

英文科を卒業後、外資系航空会社のCAとしてロンドンベースで勤務。帰国後は、企業通訳として活動。2002年、パートナーが立ち上げた『株式会社ジーワン・コミュニケーションズ』に参画。2026年、代表取締役CEOに就任。立正大学経済学部の教授として「異文化コミュニケーション」「ビジネス英語」などを担当。企業研修、ビジネス英語セミナーも多数。

ライティングにより英語の論理的思考を培う

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

最初から研究者を目指していたわけでも、教育業界でビジネスに関わろうと決めていたわけでもありません。好きな英語を勉強していたら仕事の幅が広がっていったという感じです。中学生のころから英語の本を読むことが好きでした。特に、異文化を描く作家“ヘンリー・ジェイムズ”の小説はたくさん読みましたね。大学で英文科へ進み、英語は難なく読めるようになったものの、思うように話せないというジレンマを抱えていました。「外国に行って、もっと英語を話せるようになりたい!」と思っていたときに目に留まったのが、ジャパンタイムズに載っていた、ヴァ―ジン・アトランティック航空の客室乗務員の求人。とんとん拍子に面接が進み、ロンドンでの採用が決まりました。英語が話せるようになった転機は、イギリスで偏見や差別にあったこと・・・。怒りをぶつける中で、相手に伝わる英語が話せるようになりました。

帰国後、企業通訳として仕事をしていたとき、ご縁あって専門学校で英語を教えるアルバイトのオファーをもらいました。英語が苦手な学生たちの目を、どうやったら輝かせることができるのか、試行錯誤する中で、教育の面白さを感じることとなり、大学院で応用言語学を専門的に学び、通訳から大学教員に転身しました。その後、数々の大学で英語を教え、現在は立正大学で教鞭を執っています。

現在私が代表を務める会社は、主にeラーニングで英語ビジネスライティングコースを提供しています。国際基督教大学(ICU)で教員だった夫が、2002年に共同経営者と立ち上げました。様々な国籍の人が集まるなかで、英語で想いを正しく伝えるための、言葉をはしょらず、文脈に依存せず、理論立てて説明する“石畳式コミュニケーション”を軸にしたサービスを提供しています。


仕事の特徴はどのような点にありますか?

日本の英語教育はライティング指導に重きを置きませんが、弊社ジーワンの英語プログラムはライティングを中心に、伝わる英語力を伸ばします。一般的に、英語学習=英会話のイメージがありますが、実践的な英語を身につけたい人には、「書いてから話す」プロセスが「話す」だけの訓練よりも効果的です。さらに、英語が話せれば、書くこともできると誤解されがちですが、実際には、英語で使用される論理的思考(ロジカル・シンキング)の訓練をしなければ、ビジネスの場で効果的に伝わる英語を書くことはできません。そこで弊社では、日本人のライティングの特徴や癖を熟知したうえで、異文化への理解を深めながら英語的なロジカル・シンキングを培っていただける、『オンライン・ライティング学習』提供しています。

弊社のライティングプログラムは、国内有名大学での教鞭や、企業研修を行っている日米の講師陣からなるチームによって開発されました。欧米の主要大学では、2~3年間のライティング・コースが必須科目になるなど、英語のライティングは重要性が高いスキルとなっています。1レッスンは2回の添削があり。添削は、オンラインの特徴を活かし、海外に住む教育関係のバックグラウンドのあるネイティブの講師が勤めています。

受講生が、主体性を持って取り組むことができる秘訣は、『専任ネイティブ講師から直接学ぶ、ライティングの原則と応用』と、『AIチューターを活用した、スピーキング訓練での学習の定着』です。これらを繰り返すことで、能動的な学びが生まれ、英語を話すことに自信が持てるようになります。脳の中に「英語で聞いて、英語で理解し、英語でアウトプットする」英語的な論理思考が身につきます。

また、弊社では、実践的な英語力を測定できる、世界最大手の教育出版社であるピアソン社が開発した『VERSANT』テストを提供し、受験をお勧めしています。弊社のプログラムを受講する前後に、VERSANTテストを受けることで、ご自身の英語力の成長を確認していただけます。ぜひ、グローバルに活躍できる英語力を目指してください。


想いの伝わる英語がビジネス上の信頼を獲得する

どんな受講生が多いですか?

日々の業務で英文メールやレポートを書いている方、また、そのようなポジションを目指されている方など、グローバル企業で、ビジネス英語を活用する人を中心にご利用いただいています。ビジネスのグローバル化が進む中「英会話の研修を導入しているものの、社員が話せるようになれていない・・・」とお悩みを抱える人事部の方からのお問い合わせは多いですね。合わせて、「英語で文書を書く機会はそれほど多くないため、英語が話せれば良いのですが・・・」という声も多くいただきますが、私からは「スピーキングだけを訓練するよりも、ライティングから始めた方が結果的に早くしゃべれるようになりますよ」と伝えています。

言語を使いこなすためには「聞く」「読む」「書く」「話す」という4つのスキルが重要になります。特に、英語の文章を書くためには、パラグラフ・ライティングと呼ばれる、理論的に分かりやすい文章をつくる技術が求められます。一度この技術を身につけることができれば、脳の中に英語的な回路を持つことができ、話す前に頭の中で文章をまとめられるようになります。その結果、話しやすく、かつ伝わりやすくなるのです。受講いただいた企業の経営者さまや人事の方からは、「海外でビジネスを進めるうえでの力になる!」と非常に好評です。

また、専門分野に対応して「弁護士向けコース」「エンジニア向けコース」もご用意しています。それぞれ、海外との交渉や、海外への仕様書の発送を想定した、実践的なライティングスキルが身につけられます。企業や事務所単位でお申し込みいただくことが多いですが、経営者や、MBAの取得を目指している方インバウンド需要を見込んで取り組む方など、個人での利用が多いことも特徴です。社名の由来でもある「Global On-line Network Education」の示す通り、場所を選ばないeラーニングの強みを活かして、全国からご利用いただいています。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

受講生が“想いの伝わる英語を話せるようになる”ことを心掛けています。創業24年の弊社ジーワンは一過性のブームに流されることなく、ライティングを核とするサービスにこだわり続けています。「英語で書いてから話す」作業を繰り返していくと、着実に相手にわかりやすく意見を伝えることができるようになるからです。これは英語教授法では大人の学習者向けの黄金ルールです。私自身、「読めるのに話せない」ジレンマから英語との付き合いがはじまり、英語を軸にキャリアを広げてきました。これまでの経験や知見を日本人の学習者に伝えたい、世界で対等に活躍できる人材を育成し輩出したい、というのが、教育者として、また経営者としての自分の目標です。


インタビュー後記

ネット翻訳やAI翻訳により、英文が簡単に作れるようになったものの、プロ目線で読むと、信頼を獲得できるレベルに達しているものは少ないと語るホーマン由佳さん。AIを活用しながらも、自分で英語の思考回路を磨くことによって、効率的に伝わるビジネス英語力を身につけることができるという。SNSなど、英文で発信しているビジネスパーソンや企業にとって、信頼を確固たるものにするためにも、英文のライティングは必須のスキルだ。

お問い合わせ

名称:株式会社ジーワン・コミュニケーションズ

住所:東京都千代田区丸の内2-2-1岸本ビルヂング6F

電話:03-6280-5257

HP:http://www.g-one-inc.com

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。