
地元の短期大学を卒業後、インフラ関連企業に正社員として約10年間勤務いたしました。25歳でリーダー職を任され、主にクレーム対応や窓口業務を担当。最後の1年間は営業職も経験いたしました。その後、化粧品会社に転職し、大阪本社への転勤を経て最年少でトップクラスの成績を収め、数々の社内表彰を受けました。結婚を機に東京へ転居し、出産・子育てを経て再び社会復帰。ベンチャー企業での勤務を経て営業代行会社にて経験を積み、その後、株式会社Tasukaru を創業いたしました。
事業内容
インサイドセールス
メールマーケティング
手書きDM
YouTube広告
Web商談
司会進行
オンライン商談
営業事務代行
カスタマーサービス
海外アポイント取得
このお仕事を始められたきっかけを教えたください
都市ガス会社でのクレーム対応や営業に始まり、化粧品販売では多数表彰も経験しました。その後、大阪本社に転勤して最年少でトップクラス入り年間約4,000万円の売上を達成したことが大きな転機でした。「営業は数字で証明できる仕事だ」と実感し、自分の適性を確信したんです。
ただ、年齢を重ねるにつれ、就労機会の制約やワンオペ育児の現実に直面しました。時間の制約があっても力を発揮できる環境をつくりたいそんな思いから、リモート営業代行として独立しました。
独立から法人化までの道のりを教えてください
独立してから2ヶ月で法人化し、現在5期目になります。
港区に拠点を置くことで所在地自体の信頼性を高め、シリコンバレー発の企業を初案件に、国内外のテック企業を中心に現在は約30件以上の案件をこなしています。
広告費はほとんど使用していません。口コミとクローズドなプラットフォームのみで広がっています。
事業運営の方針を教えてください
方針は「徹底した実力主義と成果主義」です。
採用は厳選し、入社後も適性を数値で評価します。マニュアル作業に頼らず、自律的な学習力や商品理解、トーク構成力を重視。成果が出ない場合は自然淘汰されます。
一方で、完全リモート・会議最小・業務委託中心の体制を整え、週3勤務や短時間勤務も可能にしています。育児や家庭の都合にも柔軟に対応し、60代以上の方も活躍中です。扶養内就労や独立支援も視野に、「家庭と仕事の両立を諦めないキャリア」を理念に掲げています。

他社との違い、サービスの強みはどこにありますか?
私たちの差別化は「プロフェッショナルによる高効率アポ取得」です。単一スクリプトの大量架電ではなく、キャリア人材が一件ごとに構成的なトークを展開します。その結果、他社5,000社でゼロだった案件を、当社では500社で10件獲得するなど、アポ数・質ともに2〜3倍の成果を上げています。また、女性の初回アポイントにおける優位性──柔らかな雰囲気や相槌力、関心度の把握──も大きな強みです。
人材育成や教育面でもどのような工夫を?
代表である私が作成した『トークスクリプト作成方法』や『トークの考え方』マニュアルに加え、1〜2分の短尺動画を使って学習を支援しています。
飽きずに学べるよう設計しており、スクリプトに頼りすぎず現場適応力を磨く仕組みです。さらに、Vtuberを活用して各テレワーカーの声や経歴を可視化。「誰に任せるのか」が見えることで、クライアントからの信頼と指名を得やすくしています。
印象的な成果事例を教えてください
たとえば、あるベンチャー企業では、危機的状況からスクリプトを一から設計し直し、翌月には135件のアポを獲得。売上を回復させました。
また、12月に参画した企業を翌3月に黒字化へ導いた事例もあります。短期間での再生や黒字転換には、自律的な判断と数字に基づく改善文化が欠かせません。
リモートワークで得られるメリットと課題について教えてください
最大のメリットは、通勤時間がゼロになることで家事・育児とのシームレスな両立が可能な点です。子供の急病のお迎えや天気の良い日には布団をほしたり、タスクが多い女性にとても喜ばれています。
一方で、起業初期、私自身は家族からの反対や理解を得るのが難しかったですね。ただ、柔軟な働き方を実現したことで、次第に家族も納得してくれました。
社会に対して伝えたいことありますか?
家事・育児の不可視労働が、女性たちの妊娠や出産をためらわせる一因になっていると感じています。将来的には女性達に『作り置き料理の配達』など実用的な支援の普及を提案し、保育園から帰宅したら子供もママも温めるだけで食事ができる。そんな生活支援も広げていきたいです。
私自身、40歳まであと半年という時期に自然妊娠・出産を経験しました。妊活中の方々にも、希望を持ってほしいという気持ちがあります。
拠点を港区に置いている理由と今後の展望を教えてください
港区は企業が集まり、刺激的な環境です。所在地そのものが信頼につながり、在住スタッフや既存顧客との親和性も高い。地域企業との協業にも前向きです。
今後は、口コミだけに頼らず、広報や発信にも力を入れていきたいですね。テック企業への高効率アポ取得と、Vtuberによる人材の「指名化」を武器に、持続的な成長を目指しています。
最後に働く女性へメッセージをお願いします
「喜ばれた得意分野」で起業することを恐れないでほしいです。
私自身、アラフィフでの起業でしたが、数字で信頼を得ることで、年齢を超えて評価されました。家庭もキャリアもあきらめず、両方を自分らしく選べる社会をこれからも作っていきたいと思います。
インタビュー後記
数字で信頼を築くプロフェッショナルでありながら、その根底には「はたらく女性の味方でありたい」という優しい信念がありました。育児や家庭、キャリアの狭間で揺れる女性たちが、自分の“得意”を活かし、誇りを持って働ける社会をつくりたい——。
その想いが、リモート営業という新しい働き方を通じて形になっています。誰かの挑戦を支えるその姿に、これからの時代の“働く幸せ”の在り方を感じました。
お問い合わせ
株式会社Tasukaru
〒107-0052 東京都港区赤坂4-8-19 3階
*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。