こんなところが蚊の発生源
2025/4/25(金)
更新日:2025年4月25日
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こんなところが蚊の発生源
東京都が実施する感染症媒介蚊対策講習会
東京都は、デング熱やジカウイルス感染症などの蚊がうつす病気のことや、蚊の生態・対策等について、専門家による講習会を毎年開催しています。感染症媒介蚊対策講習会は、動画配信されています。
蚊は水たまりから発生します
草や木は蚊が休んでいるだけで、発生源ではありません。蚊は、水たまりから発生します。蚊は、日本脳炎、ウエストナイル熱、デング熱、ジカウイルス感染症などの感染症を媒介することもあります。蚊の発生原因を知り、対策に役立てましょう。
都市に多く見られる代表的な蚊の種類
ヒトスジシマカ
アカイエカ
写真提供、公益社団法人日本ペストコントロール協会
ヒトスジシマカ
一般に、「やぶ蚊」と呼ばれています。名前のとおり、背中に1本の白いたて筋があります。日中、木陰や草むらで刺されることがよくあります。発生源は意外と身近で、駐車場などの車止め用の古タイヤ、お墓の花立て、空き缶、雨水マスなど、小規模な水たまりに発生します。
アカイエカ
夜に刺される代表的な蚊です。汚れが進んだ雨水マスなどに発生します。
チカイエカ
姿からはアカイエカと区別できません。低温に強く、冬でもいます。発生場所は、ビルの地下の浄化槽、湧水槽などで、地下街や地下鉄で見ることがあります。
蚊は水たまりから発生します(蚊の一生)
蚊は、卵からサナギまでの1週間から2週間は、水の中で生活しています。成虫になると1ヶ月くらい生きています。メスだけが産卵のために吸血します。
卵
成虫は、1回に数十個から200個くらいの卵を産みます。産卵場所は水際や水面です。水中で1日から2日でふ化します。ヒトスジシマカの場合、卵の状態で冬を越します。
幼虫(ボウフラ)
幼虫はボウフラと言われ、水中で過ごします。尾を水面に出して呼吸しています。6日から7日でサナギになります。
ボウフラ
サナギ(オニボウフラ)
サナギはオニボウフラと言われ、水中で2日から3日経つと羽化します。サナギの間はエサはとりません。胸にある器官を水面に出して呼吸しています。
オニボウフラ
成虫
蚊の成虫のうち、メスだけが産卵のために吸血します。成虫は1ヶ月くらい生き、その間に3回から4回の産卵を繰り返します。
蚊の防ぎかたその1.水たまりをなくす(蚊を発生させないために)
ボウフラは、全て水の中にいるので、水たまりをなくせば蚊は発生しません。まずは、蚊の発生源である水たまりをなくす対策が基本になります。
水が取り除ける具体的発生源
- 古いバケツなど水のたまった容器
- ポイ捨てされた空き缶、空き瓶など
- 放置された子供の遊具(砂場用のバケツ、シャベル、プラスチック製の自動車乗用遊具のいすなど)
- 園芸用の植木鉢の受け皿、庭の汲み置き水、放置のジョウロなど
- 雨よけシート(ブルーシート)の窪みに溜まった水
- 古タイヤ
- 側溝や雨どいの詰まり
- 竹やぶの竹の切り株
水がたまったバケツ
水が取り除ける発生源への対策
基本的な対策は、容器を逆さにし水たまりをなくすか、放置された容器や空き缶、空き瓶などを片付けたり廃棄したりすることです。汲み置きの水は、1週間で入れ替え容器を洗うことも対策になります。
- 子供の遊具は屋外に放置せず、雨のあたらない場所に片付けましょう。
- 庭では、植木鉢の受け皿は使用しない、水の汲み置きはしないなどし、こまめな水やりで対応しましょう。
- 雨よけのシートをかぶせた場所は、排水を良くし、水の溜まる窪みを作らないようにします。
- 古タイヤや竹の切り株は、排水のための切れ込みを入れる、カバーで覆うなどの対策をします。古タイヤは半分を土に埋める、竹の切り株は窪みをコンクリートで埋めるなど水の溜まらない対策もあります。
- 側溝や雨どいは水が溜まらないよう詰まりを清掃する。
蚊の防ぎかたその2.水たまりをなくせないときはどうするか
水が取り除けない具体的発生源
- 道路、公園、駐車場内、緑地の植え込みなどの排水マス(雨水マス)
- 池や防火用水
水が取り除けない発生源への対策
池や水鉢には、魚(メダカや金魚)を放しましょう。
排水マスなど水を無くせない場所には、昆虫成長制御剤を1か月に一回投入します。微量で効果が持続します。
防火水槽や大きな排水マスについては保健所にご相談ください。
目黒区の取り組み
目黒区では、道路などの公共雨水マスに昆虫成長制御剤の定期投入を行っています。区内を10のブロックに分けて、4月から10月までの期間中に5回の投入を行い、蚊の発生の抑制に努めています。
雨水マスに投入する昆虫成長制御剤
昆虫成長制御剤投入の様子
蚊の防ぎかたその3.蚊に刺されない
蚊が多いところに出かけるときは、なるべく厚手の長袖、長ズボンを着用するなど、できるだけ肌の露出をなくします。顔や頭、首などを覆う防虫ネットも市販されています。
手などの露出部分には、虫除け剤を使用すると数時間被害を防げます。なお、虫除け剤は使用上の注意を守り、過剰な使用は避けてください。携帯用の蚊取り線香を利用する方法もあります。
屋内の場合、網戸を閉め蚊の侵入を防ぎます。昔ながらの蚊帳の利用も効果的です。
草を刈って成虫の生息場所をなくすのも被害予防になります。
お問い合わせ
生活衛生課 環境衛生係
電話:03-5722-9502
ファクス:03-5722-9367