東京都済生会中央病院は「肝・胆・膵疾患早期発見プロジェクト」として、発見が難しい肝 臓・胆道・膵臓の腫瘍(癌)などの疾患を、地域の医療機関と連携し初期段階で発見する試みを行っています。

一般的に肝臓・胆道・膵臓は「沈黙の臓器」といわれ、疾患があっても自覚症状がなく、気づいたときには病状が進行した状態で発見されるケースが少なくありません。

また、一般のがん検診や人間ドックでの発見確率も低いため、仮に腫瘍が発見された際には 深刻な状況に至っていることがあります。

一方で肝胆膵領域の疾患には肥満、喫煙、糖尿病など各種のリスクファクターも判明しています。そのさまざまなリスクファクターを共有し、無症状の段階で発見する体制を地域医療機関や地域住⺠と一緒に構築することが「肝・胆・膵疾患早期発見プロジェクト」の目的となります。

肝・胆・膵疾患の発症リスクファクター

図1 リスクファクターの六角形の図

これらのリスクファクターに当てはまるかどうかは地域の医療機関での受診および血液検査にて確認することが出来ます。

仮に当てはまる場合は東京都済生会中央病院にて精密検査を行うことが可能です。

無症状の段階で会社やご家庭を複数日空けることはなかなか難しいと思いますが、今回のプロジェクトに際し、通常であれば複数の科を跨ぐため検査から結果通知まで数日かかる検査を半日で実施する体制を準備しました。

半日で検査を完結させることで、検査への心理的・物理的ハードルを低くし早期発見に貢献します。

今回のプロジェクトは 、

・地域住⺠の皆さまへの啓蒙活動

・地域医療機関との連携 

・当院の検査・診療体制の整備 

この3つが密接に連携して初めて意味を成します。

当院の担当医師である一般消化器外科の大平医師より肝臓・胆道・膵臓の疾患を簡単に解説しております。

ぜひご覧いただき、このプロジェクトへのご理解および疾患の予防に役立てていただければ幸いです。



このプレスリリース、プロジェクトへのお問い合わせ、または実際の検査をご希望の方は地域のかかりつけ医にご相談下さい。


【監修・お問合せ】

東京都済生会中央病院

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