
東京都出身
インテリア関係の仕事を15年、イタリア語通訳20年
趣味 読書・旅行
どのようなお仕事をされていますか?
地図展のオーガナイズがメインです。2015年から地図の世界に入り、地図を作る仕事などもしていましたが、デジタル化も進み地図の依頼も減ってきました。
イタリア出身の主人が3代目であり最後の後継者となっていますが、今まで130年にわたって作られてきたものを、どのように残し広めていくか考えたときに、存在する歴史的な地図や文献を使って地図展や講演会を行おうと考え、オーガナイズを始めました。

地図展のオーガナイズとはどのような事ですか?
市や県、州などから依頼を受け、助成金を頂いたうえでテーマに沿った地図をセレクトし、パネル作成やオリジナル地図を展示し一定期間開催します。
小学生や中学生の課外授業の場として見学に来られたり、地図に興味ある方々にお越しいただいています。地図に関する講演会なども行いますが、地図を作ったときのエピソード等をお話すると、とても喜んで頂けますし、それらを通じて地図に興味を持つ方が増えたら嬉しいです。
仕事に就かれた経緯を教えてください
結婚前はインテリアの仕事や日系企業の視察の通訳をしていました。
私自身は地理がとても苦手であり、この仕事をすることに対して当初は不安を感じておりましたが、100年近く前の地図や資料を見ているうちに興味を持ち始め、それらを後世に残すことに携わりたいと強く思い、現在の活動を始めました。

仕事をするうえで、大切にされていることを教えてください
事業ですので、利益を出さなければなりません。しかし、それを第一にせず、『人々の知識を豊かにする』という貢献する心を最も大事にしています。最低限の資金が無ければ歴史的に価値のある地図の保管も出来ませんが、事業と貢献のバランスは崩さないようにしています。

今後どのような活動をしていきたいですか?
最終的な目標は全ての地図や文献、著作物を集めた保管場所を作る事です。
例えば世界中の地図を後世に残せる博物館のようなものを建てることが出来たら嬉しいです。最近では、その目標に向けて、行政や政治家の方々へのPRも含めて地図展を開催しています。まだ、目標に向けての課題は山積みでありますが、多くの方々にまずは地図展に足を運んでもらえたら嬉しいです。
インタビュー後記
地図に関するお仕事?とインタビュー前は全く想像がつきませんでした。しかし、お話を聞いているうちに、地図の歴史的価値や、それを後世に残すことの意義をしり、とても素晴らしいお仕事をされているのだと認識しました。
インタビューをしているだけでも、ワクワクドキドキするようなお仕事ですので、是非一度地図展に足を運んでみてはいかがでしょうか?
学生時代の地理・歴史が苦手であった私も、今から地図展に行くことが楽しみです。
地図展に関しては、ホームページにてご確認ください。
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