善人承継 リレーインタビュー
〜心と身体に寄り添い、目の前の人を元気にする~
福井 洋子 さん (ふくい ひろこ さん) さん インタビュー

福井洋子(ふくいひろこ)さん

大阪市在住


中医学療法師  /  中医学検定公認講師

宿命鑑定師

薬膳講師

ストアカ講師

今では人前に立ち、講師として多くの人に学びや気づきを届けている福井洋子さん。

明るく行動力があり、周囲を自然とまとめていく。その姿からは、昔は人前で自分を表現することが苦手だったとは想像もつきません。

けれど、お話を伺うなかで見えてきたのは、決して最初から強く、前向きだったわけではない一人の女性の姿でした。

仕事で認められた喜び、双子の出産と育児、そして自身の深刻な体調不良。

人生のさまざまな経験を通して出会ったのが、中医学という学問でした。

「目の前の人が元気になってくれることが、一番うれしい」

その言葉に込められた想いの原点を、洋子さんのこれまでの歩みから紐解いていきます。

1.おとなしかった少女が、自分を変えようと思った日

幼い頃の洋子さんは、とてもおとなしい女の子だったそうです。

通知表には「ハキハキしましょう」と書かれるほど、積極的に自分を表現することが得意ではありませんでした。

しかし、そんな自分を変えたいという想いは、幼い頃から強く持っていたといいます。

心に響いた言葉をノートに書き留めたり、自分を成長させるための考え方を取り入れたり。

誰かに変えてもらうのではなく、自分自身の内側から変わろうとしていたのです。

中学生になると、周囲に活発な友人が増えたことで、少しずつ行動や考え方にも変化が生まれました。

もう一つ、洋子さんの幼少期から変わらない一面があります。

それは、一度興味を持ったことを、とことん深く追求すること。

大好きなMr.Childrenの歌詞をじっくり味わったり、パソコンでホームページを作ったり。

好きなものに夢中になり、納得するまで探求する。

その姿勢は、後に中医学や宿命鑑定の世界へと進んでいく洋子さんの、大きな原動力になっていきます。

2.「認めてもらえた喜び」が、仕事への向き合い方を変えた

洋子さんの社会人としてのスタートは、証券会社でした。

事務職として働いていた当時は、与えられた仕事をこなすことが中心で、仕事そのものに強いやりがいを感じていたわけではなかったそうです。

その後、結婚を機に専業主婦となり、再び派遣社員として社会に出ることになります。

大きな転機となったのは、東京で働いていたときのこと。

目の前の仕事に一生懸命取り組むうちに、上司からその姿勢を認められ、感謝の言葉をかけてもらうようになりました。

自分の頑張りを誰かが見てくれている。

自分の仕事が、誰かの役に立っている。

その喜びが、洋子さんの仕事に対する意識を大きく変えていきます。

「もっと頑張ろう」

「どうすれば、もっと良くなるだろう」

言われたことをするだけではなく、自分で考え、工夫することに喜びを感じるようになったのです。

派遣先を離れる際には、引き留められたこともあったといいます。

自分の存在や仕事を必要としてもらえた経験。

それは、洋子さんに自信を与え、その後の人生にもつながる大切な財産となりました。

人は、自分の価値を誰かに認めてもらうことで、こんなにも変わることができる。

お話を伺いながら、そんなことを感じました。

3.双子の出産と育児。想像を超えた日々のなかで

洋子さんの人生において、もう一つの大きな出来事が双子のお子さんの誕生です。

妊娠中に診断されたのは「一絨毛膜一羊膜性双胎」という、リスクの高い双胎妊娠でした。

出産予定日の約3か月前から管理入院となり、その期間は実に99日間。

長い入院生活でしたが、本人は比較的元気だったこともあり、許可された外泊では外食を楽しむなど、できるだけ前向きに過ごそうとしていたそうです。

帝王切開で無事に出産を迎えたものの、一人のお子さんは小さいためNICUでのケアが必要となりました。

そして退院後、本当の意味で過酷な育児が始まります。

二人の赤ちゃんが同時に泣く。

一人をあやしても、もう一人が泣き始める。

自分の時間はほとんどなく、心も身体も休まる暇がない。

お母様の支援を受けられないなか、妹さんの協力やご主人との分担によって、何とか乗り越えてこられました。

ほんの短い時間でも、一人で外に出られることが大きな気分転換になったそうです。

一方で、双子を連れて外出すると、珍しがられたり、二人を見比べられたり、次々と声をかけられることも。

周囲に悪気がなくても、その視線や言葉が負担になることがありました。

子育ての大変さは、外から見ているだけではわからないもの。

洋子さんの言葉からは、母親としての責任を果たそうと懸命に過ごしてきた日々と、その陰にあった孤独や苦労が伝わってきました。

4.自分自身の不調が、中医学との出会いを導いた

洋子さんが健康について深く考えるようになったきっかけの一つは、お母様を病気で亡くされたことでした。

そして、ご自身も次第にさまざまな不調に悩まされるようになります。

めまい、冷え性、便秘。

日常生活に支障をきたすほどの状態になり、医療機関を受診しても、なかなか改善の糸口が見つかりませんでした。

そんななかで出会ったのが、マクロビオティックでした。

食生活を見直し、自分の身体と向き合うことを始めた洋子さんは、少しずつ体調の変化を実感していきます。

そこからさらに興味を持ったのが、「中医学」でした。

中医学では、表面に現れている症状だけでなく、体質や身体全体のバランスに目を向けます。

顔色や舌の状態、脈など、さまざまな情報をもとに、その人の状態を総合的に捉えていく考え方です。

洋子さんにとって何より大きかったのは、自分の身体に起きていることを、学んだ知識を通して理解できるようになったことでした。

原因がわからない不安から、自分の状態を知り、できることを考える安心へ。

食事やセルフケアを日常に取り入れながら、自分自身の体調と向き合う力を身につけていきました。

中医学で大切にされているのは、一人ひとりの違いを見ること。

同じ冷え性や頭痛でも、その背景にある体質や生活環境は同じとは限りません。

だからこそ、誰にでも同じ方法が合うわけではないのです。

もちろん、医療が必要な症状には適切な診察や治療が欠かせません。

そのうえで、自分自身の体質や生活習慣を理解することにも意味がある。

洋子さんのお話を通じて、健康とは単に不調がない状態ではなく、自分の身体を理解し、大切にすることから始まるのだと感じました。

5.学びを誰かのために。講師・鑑定師としての新たな人生

中医学への探求を深める一方で、洋子さんは算命学にも出会います。

学び始めた頃、無料のお茶会という形で鑑定を行ったところ、参加された方々にとても喜ばれたそうです。

自分が学んできたことが、誰かの気づきや前向きな一歩につながる。

その経験が、プロの鑑定師を目指すきっかけとなりました。

やがて上級鑑定師の資格も取得。

現在は中医学を基盤に、宿命鑑定、薬膳、中医心理学、整体、講師活動など、多岐にわたる専門性を生かして活動されています。

一見すると異なる分野のように思えますが、洋子さんのなかでは、すべてが「陰陽五行」という共通する考え方によってつながっています。

身体だけでも、心だけでもなく、その人全体を捉えること。

そこに洋子さんが大切にする一貫した姿勢があります。

ただ、知識が増えたからこその失敗もあったといいます。

かつては、相手の健康を想うあまり、食事指導で正しいと思うことを強く伝えすぎてしまったことも。

けれど、どれほど正しい知識でも、相手が受け入れられる状態でなければ、負担になってしまうことがあります。

その経験から、洋子さんは伝え方を見つめ直しました。

今では、その人が何に興味を持ち、何を求め、どのタイミングで必要としているのかを大切にされています。

知識を一方的に届けるのではなく、相手の気持ちに寄り添うこと。

それこそが、本当の意味で人を支えることなのかもしれません。

中医学をもっと多くの人に伝えたいという想いから独立し、OBPアカデミアなどでも講座を開催。

コロナ禍にはオンライン講座やストアカを活用するなど、環境の変化に合わせて活動の形も進化させてきました。

2015年から中医師、今中健二氏に師事して中医学を体系的に学び、薬膳、施術、中医心理学など、多角的な視点から人の健康を支える学びを深め続けています。

かつて、通知表に「ハキハキしましょう」と書かれていた少女。

その少女が今、自ら人前に立ち、自分の経験と知識を誰かのために伝えているのです。



6.目の前の人が元気になること。それが何よりの喜び

これから実現したいことについて伺うと、洋子さんから返ってきたのは、とてもシンプルな想いでした。

「目の前の人が元気になってくれること」

大きな事業をつくることや、特別な肩書きを増やすこと以上に、目の前にいる一人の人が笑顔になることを大切にされています。

中医学は、難しそう、敷居が高そうと思われることも少なくありません。

だからこそ、もっと気軽に触れられるものにしたい。

その一つとして考えているのが、リアルな交流の場である「お茶会」です。

お茶を飲みながら、身体のことや日々の不調について気軽に話せる場所。

そこで自分の身体について知り、日常生活で取り入れられるセルフケアを学ぶ。

特別な誰かだけではなく、多くの人が自分自身を整えるための知恵を持てるように。

そんな願いが込められています。

そして今回、私自身もファイナンシャルプランナーとして、洋子さんのお話に深く共感する時間となりました。

人生を豊かにするためには、お金も健康も大切です。

将来に向けて資産を準備すること。

そして、そのお金を使って人生を楽しめる心と身体を育むこと。

どちらか一方ではなく、両方があってこそ、人生の選択肢は広がっていくのではないでしょうか。

そんな共通の想いから、健康とお金をテーマにしたコラボレーションの話にも花が咲きました。

異なる専門性がつながることで、誰かの人生をより豊かにする新しい可能性が生まれる。

その未来が、今からとても楽しみです。

インタビュー後記

福井洋子さんのお話を伺い、私の心に強く残ったのは、「自分自身を知ることが、人生を変える力になる」**ということでした。

幼い頃はおとなしく、自分を変えたいと願っていた少女が、さまざまな経験を重ね、今では多くの人を導く存在になっている。

その変化は、決して一朝一夕に生まれたものではありません。

仕事で認められた喜びも、双子の子育てで感じた苦しさも、自分自身の体調と向き合った日々も。

人生で経験した一つひとつが、今の洋子さんをつくり、誰かに寄り添う力へと変わっているのだと感じました。

特に印象的だったのは、知識を得ることだけで満足するのではなく、常に「目の前の人にどう伝えるか」を考え続けている姿勢です。

正しさを伝えることと、人の心に届くことは、必ずしも同じではありません。

相手の状況や想いを尊重し、その人が自分の意思で一歩を踏み出せるように寄り添うこと。

それは私自身が、ファイナンシャルプランナーとして、そして一人の人間として大切にしていることとも重なります。

お金も健康も、人生を豊かにするための大切な土台です。

けれど、その先にあるのは、誰もが自分らしく笑顔で生きられること。

洋子さんとの出会いを通じて、その想いをあらためて深く感じることができました。

そしてもう一つ、心に残ったことがあります。

それは、人生のなかで経験した苦しさや遠回りさえも、いつか誰かを照らす光になり得るということです。

洋子さんが自分自身の不調を経験したからこそ、同じように悩む人の気持ちがわかる。

苦しい子育てを経験したからこそ、頑張っている人に寄り添える。

これまでの人生のすべてが、今の活動につながっているように感じました。

人にはそれぞれ、その人にしか歩めない人生があります。

そして、その歩みのなかで育まれた知恵や想いは、次の誰かへと受け継がれていくものだと思います。

洋子さんが積み重ねてこられた学びと経験が、これからも多くの人の心と身体を支え、自分らしく生きるきっかけとなっていくことを願っています。

洋子さん、貴重な人生のお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

お問い合わせ

福井洋子さんと繋がりたい方はこちら~

◆Instagram

https://www.instagram.com/ruri_chuigaku

◆Facebook

https://www.facebook.com/share/19DxwtSDD5/?mibextid=wwXIfr

◆講座のご案内・お申込み/ストアカ教室ページ

https://www.street-academy.com/steachers/404781?conversion_name=direct_message&tracking_code=d0a5de302c3ffaf0c8a12bf95528e374