昭和31年の江東区図は売春防止法施行直前の洲崎あたりも面白いのですが、眺めていると区の左半分の旧深川区地区はみんな律儀に町名に深川を付けているのに、右半分の旧城東区地区はどの地名にも城東のジョの字もないのに気付きます。
旧深川区地区は明治期に制定された旧東京15区からの誇りが町名に旧区名を冠させたんでしょう。江東区なんて新しい区名になったけどウチは深川だというプライドが好ましいですよね。
一方で亀戸や大島あたりの旧城東区エリアは昭和7年に南葛飾郡からの東京市編入による区制施行後、昭和22年には隣の深川区とくっついて江東区が生まれていますから城東区時代というのは15年しかなかったわけで、城東という呼称に愛着が湧くには短すぎたのかもしれませんね。

現在は門前仲町駅の北側に江東区深川という地名が残っていますがそれ以外の旧深川区地区の地名から「深川」の冠は外されてしまいました。
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19 いいね! ('22/11/22 08:37 時点)