「友達が多いことはいいことだ」はほんとう?

  LINEの友達〇〇〇人!Facebookの友達、〇〇〇人、Instagramのフォロワー〇〇〇人など、いま世間はつながりを求める人が多いように思います。フォロワーやファンの数がそのままビジネスにつながったり、その人のステータスになったりする時代です。フォロワー獲得のセミナーなども盛況だと聞きます。我が国では歴史上例をみないほど、つながりやむすびつきなどの数を重視するようになってきました。


  クラスや社会人における「友達」もそのひとつです。幼少のころから、友達はいないよりいたほうがいい。少ないより多い方がいい。そのような教訓を聞いて育ってきた方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりで、友達がいないと恥ずかしい、友達が少ないと変なヤツに思われる。友達の多いクラスメイトをうらやんだこともありました。大人になれば、人脈が多い人のことをうらやましく感じたことも1度や2度ではありません。SNSなどを見て、楽しそうな写真などが出てくると、心にチクッと棘が刺さったこともしばしばです。


  しかし、いまの私は友達と呼べる人が少なくてもいいと思えるようになりました。それには、いくつか理由があるのですが、最大の理由は、「友達が多い人があまり幸せそうに見えなくなった」ということです。自分の時間が取れず、人に合わせて生活し、誘いを断ると次に呼んでもらえなくなるのでは、などいつも怯えながら暮らしてる。時折、SNSで楽しそうに見かける笑顔も、プライベートを削りながらやっていると思うと、自分は嫌だなと感じるようになりました。


  そういう風に見てみると、小学校の頃、先生に言われたり、社会的な道徳に近い形でいわれていた、友達が多いことは、本当にしあわせなことなのでしょうか。


続く