川崎区出身。川崎区在住。2008年、内装リフォーム業として創業。その後、サプリ事業、水事業、イベント事業、モビリティ事業などを手広く展開。趣味は健康の追求。ドラコンのプロであり、ヘッドスピードトレーナー。イス軸法®準インストラクター。
それは！水との出合から始まった
この事業を始められたきっかけを教えてください。
私の事業は、内装のリフォームからスタートしました。とは言っても、初めは「床貼り」だけ。そこから、水回りの機器の設置や、壁貼りを学び、失敗を重ねながら一つ一つできるようになりました。気づけば、外装までトータルでお引き受けできるように。特に解体は得意中の得意ですね。一般の業者さんの3倍のスピードで解体し、仕事が早すぎて現場の親方にビックリされたことは何度もあります。このように、少しずつ自分のできることを広げていったことを知る仲間からは、「こんなこともできる？」「〇〇に困っているんだけど」と、業界違いの相談までやってきます。頼られるのは嬉しいものですね。内装リフォーム業の仕事が軌道に乗ってきた頃、あるビジネス展示会で出合ったのが『水』です。水は空気と一緒で、生きていくために無くてはならないもの。健康に強い関心があったため、すぐに興味を持ち事業の一つにすることを決めました。最初に取り扱ったのは、日本治水（株）が作成した『水処理装置エルセ』という活水器。製品を取り付けることで、給排水管の鉄さびを落としたり、腐食を防ぐことができる装置です。また、同時期に（株）相鉄ピュアウォーターが製造する『良水工房』というオール浄水システムも、取り扱いを始めました。こちらは、家中の水を浄水にできるというもの。特許技術による二重ろ過システムにより、「残留塩素」と「不純物」を大幅にカットします。水に興味を持ったことで、ケイ素科学協会にも入会。水の勉強に打ち込みました。最新で取り扱っているものが、高性能浄水器『ＳＥＳＥＲＡ（せせら）』です。
『ＳＥＳＥＲＡ（せせら）』の特徴はどのような点にありますか？
普段使いだけでなく“有事”に役立つ浄水器ということですね。普段は、ご自宅の水道の蛇口に取り付けて使っていただけます。地震などの災害で、停電や断水により水が出なくなった場合は、取水ホースをつなぎ、電気を使わず足ふみポンプを押すだけで、雨水やプールの水などを浄水することができます。一般的に災害対策製品は、災害時にどこにしまったかが分からなくなったり、使い方が分からず、結局役に立たなかったということがあると思います。いつも使っているから、もしもの時も使えるという状況を作っておくことが大切なのです。この浄水器は、1日20ℓ使って1年間使用可能な高耐久カートリッジを搭載。飲むだけでなく、米をといだり、パスタをゆでたりと、さまざまな生活の場面でご利用いただけます。
命を守る水ができる
どんなお客さまからのお問い合わせが多いですか？
地方自治体、企業、大規模マンションの管理組合などが多いですね。実際に使うイメージを持ってもらうための、説明会や実演会も随時行っています。雨水が飲み水になる様子は、みなさんに驚いていただけますね。メーカーによると、ある県の川の水をくみ、この機器で浄水したところ、水道水の基準よりもきれいな水になったという結果もあるそうです。日本ではここ30年の間に何度も大きな災害があったことで、防災の意識も高まりました。先日行われた、川崎国際環境技術展では、川崎の福田市長が足を止められ、メーカーの解説を15分ほど熱心に聞いていらっしゃいましたね。公的施設への導入が進むと嬉しいですね。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
私の住む川崎市は、今年（2024年）が市政100周年の節目となります。これからも安心して暮らし続けることができるよう、地域に貢献していきたいですね。また、年始には能登地方で最大震度７の地震が起き、大きな被害が発生しました。災害はいつ起こるか分かりません。災害対策製品を事前に備えておくことの重要性を伝えるなど、安心安全を川崎から発信していきます。
インタビュー後記
垣浪さんは、どんな頼まれごとでも、前のめりで取り組む姿勢を崩さない。むしろ、全てをチャンスと捉えて、爆速で活動領域を広げている。地元を愛し、地域貢献に力を尽くす垣浪さんは、川崎のポテンシャルをこれからも引き出していく。
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