
1969年、神奈川県川崎市生まれ。東京薬科大学を卒業後、横浜市内の薬局にて修行。その後、祖父が始めた家業である『ミドリ薬局』へ戻る。ミドリ薬局3代目社長・店長。大洋ホエールズ時代からの生粋のベイスターズファン。
川崎で愛されて90年

この仕事を始められたきっかけを教えてください。
90年前に、祖父が『ミドリ薬局』を始めていたこともあり、生まれたときには薬局を身近に感じる環境がありましたね。さらに、5歳の時に父が亡くなったことで、母と二人の姉が、薬局に関わる姿を見て「自分も薬局に関わりたい!」と考えるようになり、かなり早い時点で薬剤師を目指していました。東京薬科大学を卒業する頃がちょうどバブルの絶頂期で、ユンケルが800円で売られていたんですよ。それが、横浜の薬局で修業をしている間にバブルが崩壊し、『ミドリ薬局』に戻ったときには、販売価格が半額以下になっていて、とても驚きました。薬局経営の難しさを肌で感じることにはなりましたが、スタッフは全員家族なので、遠慮なく意見を出し合いながら、協力して乗り越えてきました。気楽で、私に好き勝手にさせてくれているところは、家族経営の良さが出ていると思いますね。

仕事の特徴はどのような点にありますか?
無理な運動や食事制限を一切必要としない『漢方ダイエット』の相談が好評です。体組成計を使い、体内の状況を確認したうえで、生活習慣や体質に合わせて、アドバイスしています。初回は約90分のカウンセリングを行い、まずは3ヶ月頑張ることを目標に、体質改善のためのアドバイスをしています。3ヶ月後に目標体重を達成できた人の多くが「本当はもっと痩せたくて・・・」と、さらなる体質改善に向けて、努力を続けられています。さまざまな健康機器が置いてあるのも、ウチの特徴の一つです。目の治療器や、フットケアの機器など、常設しているものはもちろん、一時的にレンタルしている認知症の測定器などについても、お試しいただけます。最も大きな危機は酸素ボックスで、川崎フロンターレの選手が身体のケアに使っているものと同じ機器です。
無理な運動や食事制限のない漢方ダイエット

どんなお客さまが多いですか?
『漢方ダイエット』のご相談については、実はご近所の方は、ほとんどいらっしゃいません。顔見知りだと、相談しにくいのかもしれませんね。武蔵小杉や鶴見、蒲田など、近隣の区からいらっしゃる方が多いですよ。年齢的には40代~50代が中心ですが、70代でダイエットに取り組まれる方も少なくありません。2020年のコロナ禍以降、ストレスを抱える人が増加し、その結果痩せにくくなり、ダイエットのご相談にいらっしゃる方も増えていますね。もちろん、一般的な健康相談も多く受けています。こちらは近隣の方が多いですね。最近では、体調不良になるとインターネットで検索して、自分の病気を特定しようと思われる方が増えていますが、検索結果の中からより悪い病気を選ばれる傾向もあるようなので、注意が必要です。お話を伺っている中で、これまでの経験から病気を絞り込むこともできるため、是非お話を聞かせてください。「子どもが〇〇を飲んじゃったんだけど、中毒にはならないですか?」といったお電話をいただいたこともありますよ。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
徹底的に“話を聞く”ことを心がけています。具合が悪い人も、ストレスを感じている人も、それぞれ必ず理由があります。生活習慣、人間関係、仕事、親の介護など、それは聞いてみないと分かりません。できるだけリラックスして、多くのことを話してもらえるよう、環境を整えたいと考え、色々な形の椅子をご用意しています。具合の悪い人は少しでも元気に、元気な人はもっと元気に、私のサポートで力になりたいですね。これからも、地元川崎区と、その周辺のみなさまのお役に立てるよう頑張ります。心配事などあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
インタビュー後記
川崎で愛されて90年以上。どこか懐かしい雰囲気を持つ『ミドリ薬局』は、みなさんの相談を受けるため、大小さまざまな椅子がある。そんな気遣いも心地よく、話を聞いてもらうだけで、気持ちが軽くなる。チェーン店にはない、親しみと安心感。気になることは、迷わず浅見さんに相談だ。
お問い合わせ
名前:ミドリ薬局
住所:神奈川県川崎市川崎区新川通11-15
電話:044-233-3239
営業時間:9時~20時
定休日:日・祝、12月31~1月3日
公式HP:https://www.midoridrug.com
*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。