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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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「コンプラ」「コンプラ」とうるさい時代です。

思い切って新しいことやろうとしても「コンプラに引っかかるので」(笑)

日本の低成長はコンプラのせいだ、と言う人もいます。

今週はいつもと趣向を変えまして、少し前に流行ったコントを転載します。


客  :おやじ今日のお勧めは?

店主:へい、マグロとイカとタコ、ハマチにアナゴですね

客  :その中で一番はどれだ?

店主:すいませんねぇ、お上の指導でね、どれが一番良いかなんてお勧めしちゃいけないんですよ。

客  :しょうがねぇなぁ。それでもすし屋かよ。

じゃ、握りの並でももらろうか。

これならプロが選らんだお勧めになってんだろ。

店主:へい、その前にこちらを読んでください。「並」の注意書です

客  :すごい厚さだなぁ。しかも小さい字で書いてあるな。

こんなの誰が読むんだ?

店主:へぇ・・。

あと、ちょっとこちらのリスクのとこをお読み頂きたいんですが・・・。

客  : リスクねぇ・・・。

おいおい、ここの「鮮度が落ちたネタを使った場合、食中毒になり死亡する惧れがあります」って

書いてあるけど大丈夫かよ。

店主:いや~お客さん、すべてのリスクを十分に説明しなきゃいけないからそういうつもりじゃなくても・・・。

客  :おまけになんだいこりゃ、「使用しているイカの中には体長15mを超える種類もあり巻き付かれると

死亡する惧れがあります。」ってのは!

店主:いや、そんなものお客さんに出しゃしないけど、イカの中にはそういう種類もあるし、そういう事も

あるかもしれないからちゃんと説明しろってお上が言うもんで。

客  :めんどうだなぁ。もういらねぇよ。じゃ「ちらし」もらおうか

店主:はい、こちらがちらしの注意書です。

客  :あらら、こっちもかよ。じゃ、ちらしね。

店主:じゃ、注意書の受領書に印鑑をお願いします。

客  :見たから良いって!

店主:いやぁ、あとで見てないとトラブルになるケースがあるからって、うちのヨメがハンコもらえって・・。

うちも無実を証明しないと営業停止になっちゃうもんでねぇ・・・。

客  :まったく、いちいちうるせえなぁ。

あと、ちらし出来るまで握りもらおうか。

しかし、向かいの回転寿司は流行ってるなぁ

店主:まあ、旬のものも今どこの産地のがうまいか、わかる人には良いかもしれませんね。

回ってる皿のなかにゃ、とんでもねぇのも混じってますけど、近頃はいろんな情報がネットに

流れてますからねぇ。

で、それを見てる暇のある人ならいいけどねぇ。

普通の勤め人にはそこまでやる暇はないでしょ。

それに、養殖場のやつが流してるうわさ話もあるみたいですけどねぇ。

集まってんのは、毎日朝から晩まで居る連中ですよ。

客  :あっちは注意書はないのか?説明するやつがいないじゃないか。

店主:いえ、店の入口に書いてあるでしょ。

で、注意書を見たというボタンを押さないとお店に入れませんから、全員見てるってぇ理屈ですよ。

客  :なんだそりゃ。

店主:さぁ~てねぇ。お上があれで良いって言ってるから良いんでしょ。

客  :こっちはハンコまでおさなきゃいけないのかよ。

店主:ええ、すし屋はうそつきが多いってんでね、世間様の評判ですから。

客  :うそついてちゃ、お客さん次から来なくなるのはわかってんだからそんなことするわきゃないのにねぇ

店主:たしかに食中毒出したりした店もありますからねぇ。

でも全部のすし屋が同じだと思われちゃたまんないですよ。

客  :まったくなぁ、じゃトロだしてよ

店主:じゃ、サビはどうします?

客  :ばかやろう!サビ抜きなんてガキじゃねえんだからきまってんだろ。

俺は何年この店に通ってんだよ!

店主:いや、実はサビの分量も言ってくれないと・・・。

きまりじゃぁ  「ネタ・サビの分量・シャリの量・何巻」かを言ってくれないと握れないんですよ。

客  :か~っ!しょ~がねーなぁ。



客  :しかし、これうまいなぁ。良い腕してんなぁ。もう一丁出してよ。

店主:すみませんねぇ。あまり同じ注文が続くと、大量推奨販売じゃないかって調査がくるんでカンベン

してくださいよ。

客  :なに?

店主:ほら、あそこに監視カメラがあるでしょ。あれで見てるんですよ。

客  :なんだかなぁ。もう食う気しねぇよ。じゃあがりにしてくれ。

店主:へい、毎度ありがとうございます。

あっ客さん、来月から席料1万円頂くことになりましたんで。

客  :おいなんだそりゃ。

店主:いえね、お客さんの健康管理に気をくばった出し方しろってんで。

おまかせにしちゃうと、食い切れねぇ量を出す、すし屋が多いんで食べた量に変わりなく、お勘定を頂く

ようにするんですよ。

するとお客さんが注文を出さなくっても、飯が食えるようにしないといけないんで、席料をいただきますんで。

でもねお客さんが昨日何をたべたか、体調はどうか、あと何年生きたいのか、明日の予定も聞いて握りますから、

お客さんの健  康管理にはもってこいですよ。

客  :ばかやろう、余計なお世話だよ。

すし屋はな、何が今美味しいのか教えてくれて、上手に握ってくれりゃいいんだよ。

まずけりゃ、二度とこねぇし、ぼったくりも同じだよ。

店主:そう言えばお客さんお仕事何でしたっけ?

客  :漁師だけど。

店主:あ~早く言ってくれなくちゃ。まさかマグロ漁師じゃないでしょうね。

内部者登録って言いましてね、この書類にハンコを押してもらって注文するときには、自分の産地のさかな

じゃないって書類にハンコを・・・。

客  :お前、いいかげんにしろ!!!

(作者不詳)




石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

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ishizuka@keiei-c.jp