=====================================

一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

=====================================



小学校・中学校・高等学校・大学で行う

教育って何をゴールにしたら良いのでしょうか?


おそらくいま正解と思われているゴールは

有名大学に合格して大手企業に入社する

こと、でしょう。

でもこのゴール設定が「なんかちがう?」に

なっているのはみなさんすでにお気づきですよね。


じゃあ教育のゴールってなんだろう?

知識を得ることならスマホもiPadもあります。

わからない知識などすぐに調べられる。

では、いったい何をゴールにしたら良いのか。


私は事実に含まれるコンセプトや事実の背景に

ある新しいアイデアを見つけることができるように

することをゴールにしたらいいのでは、と考えます。

できればこのゴール設定に合わせてすべての教育

を組み換えるべきだと。


そんなの簡単じゃないと思われるでしょう。

そうです。難しい。

次に、どうやって教えたらいい?

学習指導要領の範疇を超えてしまう!

とたくさんお叱りを受けるでしょう。


でも、現実はそういう才能がないと

もう成熟社会で課題を解決することができません。

さらにオープンなマインドを持っていなければ

事実が持つ潜在的可能性を顕在化させる

こともできません。


いろいろなものごとを見る、考える、何かに気づき、

また考え、そして何かを導き出すことを鍛えないと

いけないのでは?と。



具体的なケースを一般化したり、

その法則を見出したりする力があるのか、

その力をどうやって生み出すことができるのか。

いま教育には1人1人の創造的才能や

その潜在的可能性をみるための問いのデザイン

が求められているわけです。


さらに、その見出したものを全く別の素材や事柄

に適用できるかが、さらに問われます。

アイデアを具体的なカタチにできるかどうか、

なのです。

これにはもう一段、高レベルな思考力が必要。

いわゆる「GAFA」とよばれる企業で行われ

ているイノベーションって実はこのレベルです。

思考力のトレーニングをしていない場合、

もはや理解不能なことでしょう。


これが、日本の教育の限界です。

大量消費⇔大量生産  の時代は

知識のインプット⇔試験でアウトプット、

で良かった。

でもこの限界を突き抜ける挑戦が

これからは求められるのです。


この限界を超える学びへ興味と関心を持つ

子供たちは実はたくさんいる、と思います。

しかし今の教育システムは才能ある者には

マッチしていません。むしろ淘汰されます。

知識から積み上げていく学びが不得意な生徒

に実はこれからの才能が隠れているのです。

どうしたらその才能を爆発させることができるか、

いまこそ大人は真剣に考えないといけません。


どうでもいいようなスキャンダルをあばくより、

国会ではもっと真剣に議論してほしいことが

あると思うのですが。ため息が出ちゃいます。





石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp