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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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先週の土曜日今年初めてエアコンつけました。

節電で28度推奨とのことですが、会議でこの温度に

したら全員ぐったり(笑)この夏はどうなるのでしょうか?

 

1、「ああ、あいつの時間を買いたいなァ」

 

「午前5時起床。始業時間は9時15分なのに

8時前には出社して、まだ誰も出社していない会社の

廊下の電灯を点けて歩くこともしばしばだった。」


「デスクには6台の電話を並べ、電話が鳴ると、

受話器を肩にかけながら、それを受け、手は英文タイプ

ライターのキーを打ち続ける。そして目は部屋に置いて

あるテレビのニュースを追っていた。」


「クルマでパチンコ屋の前を通って、昼間からパチンコを

やっている人をみると、『ああ、あいつの時間を買いたいなァ』

と本気で話す」

(『経済小説の読み方』佐高信著  現代教養文庫より)


この人は、ダグラス・グラマン事件の中心人物といわれ

一躍、時の人になった、日商岩井(現双日)の元副社長

海部八郎さんです。



海部さんは、海外出張から帰国しても家に戻らず、

奥さんに空港までスーツケースを持ってこさせて

スーツケースの交換だけで、そのまま違う海外出張に

出たそうです。

 

 

2、ハードワーカー回帰?


「働き方改革」のご時世に弓を引くような話で恐縮ですが

実は最近の20代の一定層に「ハードワーカー願望」が

強い人をしばしば見ます。

 

成長志向の強い人にとって、仕事がうまくなるには

たくさん仕事することが必要で、成長期の20代に休んで

ばかりいるのは、自分の市場価値を下げることになる

という考えなのです。

 

大企業はコンプラと分業化が進み過ぎて「ハードワーカー願望」

の強い人材には不向きのようですね。

ここに見切りをつけた層が、副業・ベンチャー転職・起業に

それぞれ進んでいる、と私はみています。

 

メディアは絶対に取り上げないけど「令和の海部八郎」は

実際に存在するし、少なくない、ということは事実ですね。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp